夕方
昼と夜が混じり会う不思議な時間
ビルとビルの谷間の空き地に「青」を狩りにいく。
野生の青だ。
たそがれ時
青の活動は少し鈍る
心を落ちつかせて青の気持ちになる。
接近をさとられないように
野生の青は用心深い
息を押し殺してじっと潜んでいると、
ぼくの右肩越しにいる「死」が光を放ち始める。
死の光が強く輝けば輝くほど
心は躍り、魂は穏やかになる。
いい緊張感だ。
いた!
かなり大きい青だ
その瞬間、捕まえても自分には少し荷が重いかもしれない
と思ってしまった。
あ!
そんな弱気を察してか、青はふっと消えてしまった。