かものはし日記10月号


10月1日

アスパラと油揚げのサラダを作る
最初レシピを見たときは
ゲッとか思ったけれど
意外とおいしい
油揚げをカリカリに焼くのがみそ

10月2日

夜遅く近所をぶらぶら散歩していたら
(もう息が白かったりして)
ジャズのライブハウスを発見
自宅から5分のところにこんなものが・・
昼間は全く気がつかなかったのに
夜じゃないとわからないお店があるのだね
ラインナップを見ると結構好みのジャズミュージシャンが
定期的に演奏していて
こりゃちょっと楽しみだな

10月3日

そろそろ
8月の展覧会の作品をホームページ上にアップしないと
いけないのかも

アスパラのマリネを作る
近所のスーパーには
タイ産の細身のアスパラが束になって売っているので
これを買ってしまうと
数日アスパラ中心の食卓になっちゃう

秋はおじさんの感傷がよく似合う
sleeps with angels
ニール・ヤング アンド クレージホース
94年の作品

10月4日

スティーブ・レイシーのライブのチケットを買いに
新宿ピットインへ
スティーブ・レイシーは
もっとも敬愛するソプラノサックス奏者
何度か来日しているのですが
なかなか聞く機会がなくて
でも
今回初めて生で聞けるのでとっても楽しみ
天使は高音に宿る
まさに彼のソプラノサックスはそんな感じ

帰りに
友人のオブジェ作家ヨシカワゴエモンさんの展覧会へ
彼の作品は
かわいくて気品にあふれているのでとても好き
ルックスは強面なのだけれど(笑)
会場でけっこう話し込んで
楽しいひととき
新宿御苑前のギャラリーなので
居心地がとても良かった
今度の個展はここでやろうかな
オーナーらしき老夫婦がとても優しげだった

夕方、屋台風のお店でラーメンを食べる
なかなか美味

10月5日

ほぼ2年おきに引っ越しを繰り返す住所不定の俺ではあるが
ほとんどが近所に引っ越しているだけで
実はたいして移動していない
今日は
前の前に住んでいた町まで散歩
よく行っていたお店でラーメンを食べようと思ったのだけれど
あいにく定休日

これまたよく行っていたおそばやさんで
ひさしぶりに盛りそばを食べる
実はここのおそばがいちばん好き
あんまり久しぶりだったので
思わず涙ぐんでしまった(笑)
おばちゃんおいしかったよ
(俺のことは忘れているようだが・・)

10月6日

朝から体調が悪くて
ちょくちょく寝ながら過ごしていたのだが
夕方
力を振り絞って新宿ピットインへ
今日はスティーブ・レイシー(ソプラノサックス)のライブ
おじいちゃん!(スティーブ)すばらしかったよ
ハーモニー
センス
自由度(フリージャズだからね)
タイミング
そして品性、音楽へ愛情
何もかもすばらしく会場は大盛り上がり
(拍手のしすぎで曲が聞こえなくなるくらい)
リムショットが金属音に聞こえるような硬質なドラム
うねるベース
たゆたうソプラノサックス
ジャズはやっぱりトリオだね
終わった頃には
体調もずっと良くなって
るんるんしながら帰宅

明日は
キングクリムゾンのライブだ
こちらは今日とは正反対の
完全無欠の難易度A級(むずかしければいいのか?!)帝国主義ロック(笑)

10月7日

ジャズのライブハウスというのは
1時間くらい開演時間が遅れるのが当たり前で
「演奏者が時間を決めるんじゃない
音楽が時間を決めるのさ」
と誰かが言いそうだけれど
それも真実ではあるかもしれないが
ただただルーズなだけ、という気もする
待っている方の身にもなれ!
(ライブハウスはひとりで行くと暇だ)
こーゆうときたばこが吸えると
「待っている」という雰囲気を醸し出せるのだけれど
たいていは文庫本を読んでたりして、ちょっとかっこわるい

行ってきました
キングクリムゾン!
5年ぶりの来日
さすが厳格なロバートフリップ
開演時間ぴったりに
メンバー全員が円陣を組み、かけ声と共にスタート
前回の6人編成のダブルトリオという構成より
今回の4人の方が
小回りが利いていて
自由度が増した分
ずっとずっと音に広がりがありました
さすがに難しい曲ばかりなので
けっこう間違いが多かったりして・・
けっこう満足
でもラストは
太陽と戦慄パート2で締めて欲しかった
新曲パート4は
すごい曲なんだろうけれど、いまいちバッタもん臭い
ちょっと不完全燃焼かな

10月8日

妻と妻の友人と共に
恵比寿でカラオケ
僕は
カラオケはアニメの曲しか歌えません
なぜなら
ほとんどプログレとジャズしか聴かないから(笑)
で、歌った曲は
アパッチ野球軍
侍ジャイアンツ
宇宙戦艦ヤマト
デビルマン・エンディング
妖怪人間ベム(これはジャズ)
ハカイダーのテーマ
バビル2世
真っ赤なスカーフ
マッハバロン(うまく歌えず)
ウルトラ警備隊のテーマ
スーパージェッター
銀河鉄道999(ゴダイゴ)
などなど

10月9日

どんより曇って
肌寒い日
もう冬の気配ですね
最近は
夜寝る前に
玄関の踊り場にでて
空を見上げながら歯を磨く
空が高くて
落ちていきそうな感覚が楽しい

妻と妻の友人と3人で
すきやきをつつく
映画の話になったのだが
俳優の名前を思い出せず
話がちっとも進まない
いらいらが募るばかり(笑)
そうか
今思い出した
僕の好きな俳優は
モーガン・フリーマン

10月13日

去年は11月初旬まで暑かったから
あんまり驚かないけれど
今日は夏のような日でした
思わず
短パンで出かけようとして
恥ずかしくなって途中で引き返して
長ズボンにはき替えました(笑)

少年法の改正もそうだし
ニュースを観ていると
全国的に憎悪のエネルギーの増大が気になる
許すことを
思い出さないと
この世は地獄だ
子供の頃は喧嘩をしても
すぐに仲直りをしたじゃないか
人が人を許すのは本能だと思う

10月14日

証拠あるからといって
論理的だからといって
それが真実とは限らない
確かに事実ではあるけれどさ
でも
事実なんて
人が決めたルールのようなもので
真実とはほど遠い。
人は暴力的な存在で
攻撃性は本能である
なんて、うそっぱち

人の本能は限りなく優しい

10月14日

日本のサッカーも強くなったもんだ

やはり柳沢はストライカータイプではないような気がする
彼って俺が俺がっていうタイプじゃなくて
人を生かすタイプだよね

10月15日

最近ちまたでちょっとブーム
チョコエッグのおまけのプラモデル
日本の動物シリーズ
作者の動物好きがひしひしと伝わってくる出来の良さ
今は
アカショウビンと海猫とムササビとモグラとカブトエビをゲット
カブトエビとか
マニアックな生き物も含まれていて、ちょっとすごい
メガマウスなんていうのもある
(生態がよくわかっていない口の大きいサメ)
コンビニで
手にはいります
たまに棚にあるチョコエッグをごっそり買っていく大人がいるが
大人げないことはやめましょう(笑)

10月16日

絵本の色校が上がる
一発目できれいに上がっていたのでびっくり
うれしいな

10月17日

まじめっていうのは
自分より
システムを愛している人のことを言うわけです
自分の中に裁判官を創り出し
常に自分や他人の行動がシステムの枠から外れていないかを見張っている
そういう生き方は21世紀的ではないように思います
もっとちゃらんぽらんでいいじゃん
まじめに道徳的にいきることを目指す社会より
他人のちゃらんぽらんを許せる社会の方が
成熟しているような気がします
他人のちゃらんぽらんを愛して上げられるほど
自分を愛したい

サッカーアジアカップ
日本圧勝で予選突破おめでとうございます
試合直後いきなりPK
そしてそれをはずした西沢
ドーハの悲劇以来のロスタイム恐怖症から日本はようやく癒えてきたのに
今度はPK恐怖症かな?

10月19日

東京はようやく晴れて
洗濯日和
洗濯は午前中に済ませて
池澤夏樹の新刊を2行ほど読んで
散歩に出かける
せっかく晴れたのだから外にでないとね

10月20日

デビットリンチ監督の
「ストレイト・ストーリー」を泣きながら観る(笑)
久々にいい映画
登場人物はみんないい人
(アメリカ人は犯罪者か殺しのエキスパートばかりだと思ってました(笑)
脚本も演出もすばらしい
ツイン・ピークスやブルーベルベット、最近ではロスト・ハイウェイなど
異常な世界を構築するのが得意な監督だったけれど
今回は作風が180度変わって
ほのぼのストーリー
それでも彼ならではこだわり映像も楽しめる
どんなに異常な猟奇ものを描いても
彼は基本的には「愛が勝つ人」
こーゆう作品ができてもちっともおかしくない
アンジェロ・バラメンティの音楽も
いつも通り浮遊感あふれるファンタジックな出来映え
もう一回観ちゃおっと

今日は
雨の中を長距離散歩
秋の雨は冷たくて気持ちがいい

10月21日

ついつい朝方
ストレイトストーリーをまた観てしまう
3回目

かわうそつながりの友人達と
青山で会う
彼らもチョコエッグの動物シリーズをコレクションしているらしく
いくつかだぶっている動物をいただいた
うれしい!
さらに帰り際に
ちょっと預かって欲しいと
かわうその大きなぬいぐるみを渡されて
さらにうれしい
大きいぬいぐるみをバックにいれて
顔だけちょこっと出して渋谷を闊歩
(いい歳して・・というかちょっと不気味か)

10月22日

今日もストレイト・ストーリーを観てしまう
これで4回と半分
今日ビデオを返さないといけないので
ちょっと残念

二日続けてフランス料理を食べる
フランス料理っていうのは
何食べても同じ味がするね

10月23日

日本シリーズ
ようやくジャイアンツが勝てたのは
2戦目に敗戦処理で桑田が8回9回を
きっちり押さえたおかげ
ということを
監督はわかってくれているのか
それが心配

10月24日

カレン・ヘス著 イルカの歌(白水社)
を読む
イルカに育てられた女の子の話
人間の世界が言葉でできているのと違って
イルカの世界は音楽でできている

基本的には宇宙は音楽でできていて
素粒子はダンスを踊っているのだけれど
いつか
言葉が音楽に進化することを願ってます

アジアカップ レバノン2000
時折ちらっと見えるレバノンの空
いつも思うけれど
不思議な色

10月25日

相当機嫌が悪かったときに描いた絵が
印刷されてきました
そして
その本にはその時の怒りもきっちり印刷されていて
ちょっと落ち込んでしまいました
(いや、ちょっとどころじゃないな)
いつも愛情を持って絵を描きたいと思いつつも
それができなかったこと、
怒りをメディアに載せて拡散させてしまったことに
大きく反省

10月26日

池澤夏樹の新作「すばらしい新世界」を読んでいる
風力発電のお話だ
最近電力会社では
風力発電寄金と称して毎月500円の寄付を募っている
そのお金で風力発電の開発、実用化を目指しているわけだ
21世紀は風力発電の世紀だ
風の世紀
(光発電もあるから、太陽と風の世紀かな)
きっと
今小学生くらいで
風車の大好きな
風の大好きな子供がいて
彼もしくは彼女が大人になったら
画期的な風車を開発するんだろうな
そんな思いを巡らしながら読んでます

10月30日

風邪を引いて
ぶっ倒れておりました
もう若くないくせに
寒くなっても薄着で裸足のまま
毎年、それで風邪を引きます


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