かものはし日記 2003年5月号


5月1日

そういえば、きのう
待望の冷蔵庫が届いたのであった
静音設計でなかなか静か
冷蔵庫は基本的にうるさい
前の冷蔵庫など夜中にスイッチが入ると目が覚めるくらいうるさかった
(スイッチが入る瞬間部屋が振動するんだよ
さすがジェネラル・エレクトリック社製、アメリカ産のマシンはがさつであった)

今日は、不動産関係の契約で振り込まれた大金を
別の他人の口座に振り込むという
むなしい作業に行ったのでした
(俺の金じゃないからね)
さらに
近所に取引をしているりそな銀行がないので
秋葉原まで出向く羽目になり
さらに
通帳の住所変更をずーっとしていないので
住所変更をさせられたのだが
前の前の前の前の前の住所を覚えていないので盗人と疑われ
さらに
台東区の健康保険証だけがカード式なので
ほんとに保険証なのかも疑われ
さらに
通帳の記帳を6年ほどしていないので
記帳に1時間ほどまたされ
6冊ほどの記帳済みの通帳を渡されたのでした
(いらねーよ、そんなもの)
まあ、そんなこともあろうかと
「動物のお医者さん」の漫画本を携帯していたので
銀行のソファーでゆっくり堪能できたのはよかったね

せっかく秋葉原まで来たので
パーツショップをぶらぶらして帰ろうかなと
財布に入っていた万札だけATMに戻して
(金を持っていると余計なものを買ってしまうので)
いつものショップを一回りする
フロントパネルにCPUのクロックを調節できるつまみがついている
かわいいパソコンキットが売っていて
うーむ,ちょっとほしいかなと値段も手ごろ
しかし
なんでCPUをオーバークロックさせて遊ばなきゃならんのかと
冷静になれたのは
財布の中にお金がなかったから。
(絵を描いているときオーバークロックさせてファイルがとんだらどうするんだ)
秋葉原はくだらんものばかり売っていて
ほんとに腹が立つ(笑)

5月2日

昨日観たテレ朝のドラマ「動物のお医者さん」は
予想通りくそであった
テレ朝のドラマは基本的にろくでもない

漫画は4巻まで読み終わった
獣医さんは大変だよね
動物が好きだから獣医さんになったのに
治療のために痛いことをされるので動物にも飼い主にも嫌われる
飼い主になぐられることもあるそうです
僕も
注射を打たれて絶叫しているアナちゃんを見て
アナちゃんになんてことするんだ、と
思わず殴りたくなったのですが
その獣医は空手をやっていて
ものすごく喧嘩が強いらしく
若いころにやくざに腕をナイフで切られた傷跡があるつわものなので
やめました
獣医さんに幸あれ

友人の話によると
健康保険証がカード化したのは
台東区ばかりでなく杉並区もそうらしい
ということは
全国的なのかな
保険証が小さくなるとなんとなく不安なのだが
カード化されていつも携帯できるのはちょっと便利

健康増進法案というのが気に入らん
僕は喫煙者ではないのだけれど
喫煙者をそこまで追い込むことはなかろう
駅のホームで吸うくらいいいんじゃないの、外なんだし
インディアンだってパイプをふかしているじゃん
(ひどい論法)
それに
人間は適当に汚いところのほうが
丈夫になるのだ
生き物なんだから
(パソコンじゃないんだよ)
過負荷を与えなければ、強くはならない
清潔なんていうものをめざしていたら
人はすぐに滅ぶぞ

5月3日

せっかくの連休なので
(あんまり関係ないけど)
やはり連休はじっくり読書だろうと
遅ればせながら
宮部みゆき「模倣犯」を読む
うーむ、分厚い
上下巻あわせて1600ページの2段組か
3日で読めるんだろうか

5月4日

なんて思っていたら
あっという間に読み終わってしまった
5年もかけた大作を2日で読んでしまうのはなんだか申し訳なかった
人は作品の中の作者の生命力に惹かれ感動する
そして
生命力というのはバランス感覚なんだと思う
宮部みゆきの
強風の中で綱渡りをしているピエロのようなバランス感覚
これが彼女の生命力であり
それが作品として具体化した

5月5日

原作も読み終わったので
ものすごく評判の悪いらしい映画「模倣犯」を
どのくらいひどいのだろう?とビデオで観る
あきれるくらい出来が悪くてびっくりだ
最初の5分で、こりゃあかんと思っていたのだが
いつかよくなるかもと期待していたら
最悪の終わり方であった
なんだろうね、これは
でも音楽はかっこいい

5月6日

今日は気温も風もやさしいとても過ごしやすい一日

スタンリー・カウエル・トリオ
幻想組曲
ECM 1970年の作品
最近のお気にいり
スタンリー・クラークのベースがカウエルの理性的なピアノを挑発しているように聞こえて
素敵だ

5月7日

実家から電話
うちのマンションの大家さん(お豆腐屋さんね)から母親になぜだかお饅頭とお豆腐と湯葉が届いたらしい
手紙でやたらと僕のことがほめてあって
いい人に部屋に入ってもらってよかったとか
好青年とか書いてあったわよ、と母に苦笑されながら言われる
どうして苦笑しているかは
もちろん母にしてみれば勝手なことばかりしているし
母の日も忘れているひどい息子だからでしょうね(笑)
(覚えていたって何もしないけど)
好青年を演じるのは得意さ、と母に言う
だって、おれは裏表のある人間だもん(笑)

5月8日

早朝
死にそうな声で電話がかかってきた
友人に成り下がった女性(久々の登場)が
昨日の夜中に道路工事現場ですべってころんで
腕を痛めて
昨日はそのまま寝たのだけれど
朝起きたら
激痛で貧血を起こして動けないので何とかしてくれ、という話
詳しく話を聞くと腕もはれていないので骨折とかはしていないみたいなのだが
とりあえずタクシーを飛ばして
(実はぜんぜん「飛ばして」ないのだ
渋滞に巻き込まれてしまった
地下鉄のほうが早かったみたい)
彼女の家に行って彼女を病院に連れて行った
案の定、たいしたことはなく
シップを貼ってもらって帰宅
寂しさを紛らわすためとはいえ
毎晩毎晩遊びすぎなんだよ
連休前に倒れるくらい予定を入れて、そのまま海外に出かけ
旅行先で風邪を引いて
帰ってきたら咳き込みながらプールバーでダーツとピンボールかい?
もう歳なんだから、若い奴といっしょになって遊ぶなよ
そんなことだから疲れがとれず運動神経が鈍って転ぶのだ
と、叱り付けて帰る
やれやれ
でも
せっかく渋谷まで来たのでと
ついつい
パルコブックセンターとタワーレコードで
写真集やCDをいっぱい買ってしまった
不覚

5月9日

一年に一度あるかないかの
軽井沢日和の東京
夏の日差しと冷たくて湿度の少ないさわやかな空気
少し肌寒いけど、毎日が今日みたいだったらいいのに、という日だね

キングクリムゾンの1971年のライブアルバムが、くそ新譜といっしょに出ているのを知らなかった俺
Ladies of the Road
(昨日買ったやつ)
僕が一番好きなアースバウンド・クリムゾン
このメンバーはメンバー同士の折り合いが悪すぎて半年ほどしか活動していないのだ
メル・コリンズのおれはジャズだぜ、ロックじゃないぜ、という自分勝手なサックス
ボズ・バレルのなげやりなボーカル
こいつらみんな大嫌いだと思いながらギターを弾いているロバート・フリップ
人間関係の悪さが良いほうに出たとしか思えないような
パワフルな演奏
楽器で喧嘩をしているんだね
そう、後藤と喧嘩をしながら絵を描いていたときは
けっこう出来がよかったのを思い出しながら
上の絵を描きました
こいつなんか気にいらねえな、と思いながら付き合っていくほうがクリエイティブなのかも
そして仲が悪いというのは、ある意味ロマンティックなのだ(ちょっと意味不明)
「仲良し反対!」

5月10日

友人と長電話
レコードの話で盛り上がる
(もう爺の会話だな)
東芝EMIのレコードは盤の品質がとてもよくて
硬くてしっかりした素材を使っていたけれど
CBSソニーのレコードはぐにゃぐにゃでプレーヤーに針を落とすと
カートリッジが波打って動いて今にもジャンプしそうで怖かった、という話
(友人は子供のころミュージシャンになるのなら絶対東芝と契約すると言っていた)
レコードの時代
レコードは聴くたびに磨り減っていくので
聞けば確実に盤面の質は落ちていくから
音楽を聴くという行為はある意味とても聖なる行為であった
ステレオセットの前で正座をして聞いていたといっても言い過ぎではなかろう(笑)
それがCDに変わってずいぶん便利になり
MDになり
MPEGになり
どんどん使いかってはよくなるのだけれど
音楽を聴くというありがたみも希薄になり
そして
確実に音はスカスカになって、音そのものの奥行きはなくなってきている
はじめてCDを聞いたときは
あまりにもチープな音にびっくりしたのだが
そのうちに慣れてしまった
MPEGの音も相当ひどいがそのうち慣れちゃうのかも
アナログのほうがすばらしいなんて決していうつもりはないのだ
だって、DATはすばらしかった
DATでライブを盗み録りしたときの音の臨場感はすごいと思ったのさ(やってはいけないよ(笑)
音楽には
いつも素敵でいてほしい

5月11日

菅浩江さんの小説「歌の翼に−ピアノ教室はなぞだらけ」(祥伝社)の本が
出来上がってきました
表紙の絵がきれいに印刷されていてとてもうれしいのであります
上手にパステルの雰囲気を再現してくれました
中には連載時に描いたタイトル画が全部載っています
優しいお話です
ミステリというよりは「気遣い」
そんな感じのスタンスが素敵です

動物のお医者さん、読み終わりました
抜けがいいお話でした
読者の余分な力を取る漫画

5月12日

テレビは新しいネタを仕入れたみたいで嬉々としている
テリー・ギリアムの映画のような光景
画面が白で統一してあるので映像的には締まって見える(笑)
天界からメッセージなんて来るわけがない
人は
ものすごい邪悪なものから
ものすごく善なる美しいものまで受け入れられる稀有な存在
神様も悪魔も
どちらか片一方しか理解できないし
大宇宙の意思は
善悪の判断ができない
人は
一生懸命考えて
一生懸命行動して生きていくしかないのだ
スピリチュアリズムは
世界の本質ではなく
人生をよりよく生きるためのひとつのアプローチに過ぎない

5月13日

一年前に出たカサンドラ・ウイルソンの新譜
belly of the sun
をようやく聞く
前々作new moon daughterに比べるとずいぶん雰囲気が変わってきた
タイトルどおり
ボーカルイメージが月から太陽への移行したのですね
でも彼女の根底には太陽の光度の10万分の1の月が怪しく輝いており
ますますジャズボーカリストとしての素敵さが増した
ただ、バックを固めるジャズメンが
結構まともな演奏をしているのが残念
前はアバンギャルド系のメンバーを使ってばりばりに尖がっていたのに

ウインドウズに乗り換えて一ヶ月
ウインドウズは初心者なので
いろいろわからないことが多いのだが
僕の周りでウインドウズを使って絵を描いている人はほとんどいなくて
(あたりまえ、みんなマックだもの)
誰にも聞けずに困ってしまうのだ
ネットなどを調べて
ようやくpainter7のxpでの不具合(ひどかった・・)が解消されて
昨日あたりから
気持ちよく絵が描けるようになりました
tintブラシというのが描いていて楽しい(今日の3枚がそう)
水彩ブラシでばりばり描くには
メモリを2Gくらい載せないとちょっと不安
(painter7というのは相当重いんだね、あとフォトショップに比べるとメモリの使い方が下手みたい)
うちのは1Gなのだけど、もうメモリスロットがないので
困ってしまう
もっと大きいマシンを組めばよかった(とほほ)

ウテ・レンパーの去年の新譜
but one dayを聞く
ソウルフルなカサンドラとは違ってエッチで退廃的な歌声
クルト・ワイルのキャバレーソングを歌ったアルバムが2枚出ていて
それを聞いて彼女の歌声に惚れてしまった
エッチだけど品がいいのだ
タンゴの天才ピアソラの曲も歌っている
ブエノスアイレス
タンゴはいいね
愛と憎悪、そして嫉妬
愛におぼれて人生を誤りたい(笑)
でも
僕は頭の半分がものすごく客観的にできているので、無理だけどね

5月14日

時間を区切って、絵を描く訓練
絵を描く速度を変えることによって見えてくるものも違うのでは
と思い
CDを一枚聞くあいだに、一枚仕上げる
最初マイルスのシエスタで行こうとしたのだけれど
30分ちょっとしかないので断念(笑)
昨日聞いてお気に入りのウテ・レンパー

ネット本屋さんのアマゾンは
今までに取り寄せた本から、その人のお勧め本をピックアップしてくれるという
いささかお節介な機能がついているのだけれど
たまに、面白そうな本をすすめてくれる
「アフォーダンス−新しい認知の理論」 佐々木正人著 岩波j科学ライブラリーが
その本
人(生き物)が世界を認知するのは
知覚して解釈して指令を送って実行するという古典的なプロセスをとっているのではなく
世界と共鳴しそして同調しているんだという考え方
精神は頭の中にあるのではなく
自分を含めた環境全体にあるということ
たとえば木を切る行為というのが
自分という精神が木を切ったという単純なプロセスではなく
自分と木と斧とその他もろもろの環境の同調によって起きた精神的な行動であるということ
(多分・・)
イチローが自分とバットとボールが一体になったときに
ヒットが生まれるとか何とか言っていたと思うけれど
そういうことなんじゃないかな
なかなか素敵な理論です
2時間くらいで読めるのでお勧め
ちょっと難しいけどね
(多分よくわかっていないんじゃないかな、おれ)

5月15日

情報番組スパスパ人間学でプチ断食特集
野菜ジュースを飲みながら3日間のプチ断食で
内臓を休める
最近どうも体調が今ひとつなので挑戦しようかな
ネットでジューサーを買うかもしれないな

5月16日

アフォーダンス理論の提唱者、知覚心理学者のジェームズ・ギブソンが言うように
人が一方的に世界を観察しているのではなく
世界と同調、共鳴しているのならば
ユングのシンクロニシティなどもなんとなく説明できそうですね
さらに言えば
占星術は惑星と人との共鳴だし
風水は環境との共鳴
恋愛は人と人との共鳴
(たとえば環境保護という言葉だって
保護という一方的な考え方から
環境との同調という考え方に変わっていく事だって可能かもしれない)
人は音叉のように、世界と共鳴している
自分の中の周波数帯域が広ければ広いほど
いろいろなものに共鳴できる
僕は科学もひとつのアートだと思っているのです
別に真実を探求する必要はない
世界をいかに素敵に演出できるか
いかにエキサイティングに世界の見え方というか価値観を変えていくか、ですから
やっていることはアートと同じです
もちろんそれはほかのすべてのジャンルにもいえることです
周波数帯域を広げること
愛の大きさは周波数帯域の広さ?(笑)
人はこれをめざして生きているんだと思う

5月17日

友人が遊びに来る
久しぶりに会ったけれど、渋みもまして相変わらずのいい男
当然、僕のお気に入りの蕎麦屋「角萬」に連れて行く
先日編集者さんを連れて行ったときには
それほどおいしいという反応をしてくれなくて、がっかりしたのだけれど
彼は、「角萬」の無骨な蕎麦のうまさをものすごく理解してくれてとてもうれしい(喜)
蕎麦を食べた後は
秋葉原に繰り出し
彼もマックからウインドウズに乗り換えるというので
いろいろと怪しい店(特に土日の露店は怪しい)を物色してまわる
途中で
昔の女を思い出すように(笑)
マックのお店にも寄ったりして。
確かにマックは美しい、OSXのGUIはすばらしいけど
しょせんは昔の女
心なしかマック純正液晶モニタは色あせてみえるのさ
(実際コントラスト比が低い)
友人とともにマックのショップを後にして
コーヒーを飲んで帰る

5月18日

生き続ける理由は僕らの内側にはない
外側にある
内側には小さい音叉があるだけ
さびしそうな音で何かと共振している
目をつむっても世界は消えない
世界は確実に存在する
逃げることはできない
できることは、音叉を増やすこと
音叉を増やして
自分の中でハーモニーを作ること
そうすれば、少しは寂しさもいえるのかもしれない
でも基本的には
音叉の奏でる音楽は、とても寂しい
でも素敵な音だ
だって
寂しさは、変化への原動力なんだから

5月19日

公的資金じゃなくて税金と言え!、なんていうつまらない議論をしていないで
もうすでに国家というのは
良い悪いは別として
ひとつの企業で
総理大臣は社長さん
われわれは株主で社員なんだから
もっとドライに
システムを効率よく運営するための議論をするべき
公的資金を上手に使ってくれるのであれば
使ってもかまわないよ
政治をする必要はない
経営をしてほしい
企業は国家より柔軟性が高いはず

5月20日

「雨の中の満月」

毎日、雨
もう入梅なのかな
夕方は雷雨

昼食後
「たそがれ清兵衛」を観る
うーむ、良すぎる
素敵なお父さん
泣いてしまったよ
井上陽水のエンディング曲もすばらしい
昨日は「蝶の舌」を観たのです
素敵な先生の出てくる映画
子供のころ
素敵な大人に出会うのはとても大切

評判のよろしくないベッカムの髪型
コーンヘッドだっけ?
違ったかな
いや、どんな格好をしてもいい男をいい男というのだ
悪くないと思うな
次はパンチパーマだな(笑)

5月21日

11日ぶりの晴天らしい
久々のお日様
今は
晴れると暑い
曇ると寒い

友人がかつおのお刺身を送ってくれたので
今日の夕食は楽しみ
お、ご飯が炊けた音がする
いつもいつも
ありがとう

ニュージーランド戦 中山ゴール!
彼は、人間になったばかりの江口洋介というような
野性的な顔をしているね

目的を持つということは
想像力を失うこと
人生に目的なんかいらない
変化を観察することが楽しい

5月22日

母親とすし屋で、法事の打ち合わせ
めずらしく最近やった仕事を母親に見せる
母親に自分の仕事を見せることは
めったにないのだけれど
あんまり見せないと機嫌が悪いので
数年ぶりに、最近の作品を見せたりする
案の定
もっと雰囲気が必要ね、と批判され
だから、あんたに絵を見せるのはいやなんだ、と心の中で思う
もっとさあ
ほめようよ、息子を
小さいころからあまりほめられたことがないから
こんなにぐれちゃったんだぜ(笑)

5月23日

金スマのゲスト
ジャズシンガー、綾戸智絵
あまりにすさまじい人生とそれを乗り越えてきた人間力に圧倒される
というか、すごすぎて笑ってしまう
レギュラーのスマップの仲居くんとか大竹しのぶとかが
普通の一般人に見えてしまうくらいのオーラとエネルギー
恐れ入りました
声がでかい
やかましい
ああ、愛の大きい人はほんとうにうっとおしい(笑)

5月24日

今日はお祭り
昨日の晩から笛と太鼓の練習の音が遠くから聞こえて
今日はずいぶん近いところで同じ音が聞こえてくる
窓から見下ろすと
かわいいおみこしを担いでいる子供たちが見える

毎週週末になると
妙な、でもキャッチーなテーマソングとともに
アイスクリームとホットドックをワゴン車で売りにくる
「ずんぱか、ずんぱか、ずんぱか。ずんぱか
アイスクリーム、アイスクリーム、アイスクリームだよー
ホーットドック、ホーットドック、ホーットドックだ、ずんずんずん」
このメロディが頭から離れない・・
なんでアイスクリームとホットドック?
食べあわせがものすごく悪そうな気がするけど

5月25日

今日もお祭り
遠くから太鼓と笛と人々の掛け声が聞こえてくるのは
とても気持ちがいい

頬杖
決して頭の重みを手で支えていない
軽く頬に手を当てて
何かを循環させている
視線は少しはずして
相手の目の白い部分を見つめる

5月26日

今日はデート
六本木ヒルズをぶらぶらする
WAVEのあった場所が
ヒルズの広場になっていたのが悲しかった
かつての俺の聖地が・・
ここでレコードを眺めていれば
すべてが癒された20代を返せ(笑)
夜は
島唄のライブ
最後はお客さんも踊りだす
こういう光景は
沖縄の人たちにとっては日常なのだろうか
うらやましい
文化の根底に音楽があるすばらしさ
常に新曲が生まれる伝統音楽としての底力
恋の唄が多かったみたいだけれど
なぜが情念を感じない
おおらかなのかな

5月27日

長身の裸の女の子が
黒猫を抱いて
夜道を走って逃げる

5月28日

そろそろ
本格的に夏っぽくなってきましたね
パソコンの熱暴走

ほんとうにこの部屋はエアコンが効くのか(最上階だし日当たりがよすぎる)が心配の種だけど
冷奴がおいしい季節です
たっぷりのねぎとおろし生姜
そして
暑苦しいジャズを聴く
今日はアーチー・シェップ・カルテットのライブ
デューク・エリントンの「キャラバン」は名曲

5月29日

言葉の意味を理解しているのではなく
言葉のリズムに共振しているわけです
言葉を話すときでも
話している人のリズムが悪いと何を言っているのかわからない
文章を読むときでも
リズムが悪い文章は
読みにくいしちっとも理解できない
言葉の意味というものは
辞書を引けばわかるように
ただ言葉を言い換えているだけであって
言葉のほんとうの意味なんて載っているわけじゃありません
人は
言葉の意味を理解しているのではなく
言葉のリズムに共振している
コミュニケーションは
伝達ではなく共振です
響きあわなければ何も伝わらない

5月30日

5月31日

今日は法事
父の一周忌
こんな日に台風がくるなんて
親父、ひどいぞ(笑)
ものすごい雨で
鎌倉の禅寺の山道はすっかり川になってしまいました
もうずぶぬれ
初夏の濃い緑の森の中の薄暗い境内
はげしい雨の音
木魚のビート
お経のグルーブ
お線香の匂い
小さいころ
よくこのお寺にしのびこんで、弟とあそんだよなー
とか思い出していました
大雨が降った翌日は
サワガニとかがどこからか出てきたりしてね


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