かものはし日記

2004年12月号


12月1日

今日から再び引きこもり生活に戻るのですが
毎日飲み歩いていたせいか
なかなか引きこもれず困ってます(笑)

12月2日

お酒を飲みながら女性に話を聞いたり
横で友人の男女の話を聞いていたりしていて思うことは
決定的に男と女は分かり合えないということです
でも
分かり合えないから素敵というか
(分かり合っちゃったら男と女じゃなくなるし)
分かり合えないけど分かり合おうとする姿勢ね
愛は結果ではなく姿勢ですから
そゆのがいいね
分かり合えないけど一緒にいられるという不思議な関係

12月3日

TwinkleTwinkle展で買って頂いた絵の発送作業
一枚一枚の絵にむかって
しあわせに暮らしてねって話しかけたりして

12月4日

渋谷のぎゃらりーえんというギャラリーが今年いっぱいで店じまいと言うことで
えんにゆかりのある総勢50人の作家さんが作品を持ち寄って展覧会を開催中です
ぼくはぎゃらりーえんにえんもゆかりもないのですが
ちょっとした事務の手違いで参加していることになっていて
これも何かの「えん」ですから参加させて頂くことになりました
かわいい絵が多い展覧会の中
裸の女の子が犬を抱きしめて寝ている場違いな絵が展示してあります
今日会場に行ったら
ちゃんと購入済みのマークがしてあって
引き取り手も決まったようで
安心しました

12月5日

100人の敵がいる女の子が貸してくれた
小川洋子の「博士の愛した数式」を読む

この小説で登場する謎の数式

e^iπ+1=0

( ^は階乗を表しています)

オイラーの公式
e^ix=cosx+isinx
の変数xにπを入れることによって導き出されます
(cosπ=−1 sinπ=0)

e^iπ+1=0は数学の世界では至宝とも言われている
もっとも美しい数式の一つだそうです

この物語の中では
0の美しさ、素数のすばらしさなどがうっとりとするような文体で語られ
数学が本当は世界への優しさと美しさをめざしていることがよくわかります
一見なんの感情のないように思われた数字たちが
人と人の関係性にまでエレガントに関わっていくのです
e^iπ+1=0というのは不思議な数式です
自然対数e と虚数iという、いわば人間が無理矢理作り出した数に
0と1とπという自然の数が関わってきて
(0は整数であって自然数じゃなかったかな?)
美しく調和している
この物語の主人公たる博士は
あの場面でこのことを言いたかったのかもしれません
僕が学生の頃だったら
この式のすばらしさがもっとわかるはずなのですが
数学から離れて十数年
cosπ=-1を思い出すのにも苦労しました、とほほ

12月6日

グループ展Twinkle Twinkle展で展示した加藤龍勇の絵と販売のページを作りました
ここをクリック→
よろしければ是非ご覧ください

SOUPのライブ版をようやく入手
かっこいいドラム(芳垣安弘)、荒くれベース(ビル・ラズウェル)、ノイズギター(大友良英)
シンプルな構成ながら厚みのあるアンサンブル
ノイジーでパワフルなのになぜか静けさが漂う演奏
僕にとって音楽とはこういうもの
「博士の愛した数式」の中で
静けさについての美しいくだりがありました
すべての美しいものは静寂へと向かいます
(音楽も小説も絵も)
今年いちばんの傑作フリージャズCD
お勧めです

12月7日

幼なじみで実家のとなりの4つ上の
男勝りで気さくだったお姉さんが事故でなくなって
その一人娘の22歳の女の子が後追い自殺
母から電話で聞いた話
事故で死んじゃうのは仕方がないとしても
親が死んでも22歳なら一人で生きていけるだろうに
と僕が言ったら
母は、彼女は小さいときからとても寂しそうだったのよ、と答える
彼女が生まれて、すぐ離婚したそうで
母一人娘一人で寄り添うように生きてきたらしいのだけど
近くにおばーちゃんもおじーちゃんもおばさんもいとこも住んでいるのです
この星を支配する感情のほとんどは寂しさでしょうね
憎悪も寂しさが変化したものだし
誰かを好きになるのも
誰かを抱きしめたくなるのも
絵とか小説とか音楽とか何かを生み出すのも
自分を責めるのも
アナキン・スカイウォーカーがダース・ヴェイダーになってしまうのも
誰かを憎み怒り暴力をふるうのも
皆、根底には決して消えることのない寂しさがあるのです
人は寂しさで動いてます
(寂しくなかったら何もしない)
寂しさこそ生命力の源
その青くて透明なエネルギーはとても強力なのです
寂しさのエネルギーは停滞すると憎悪に変わりがち
取り扱いに注意が必要です
素敵な人って
どことなく寂しさの扱いが上手
寂しさの達人
ああ、そうか
僕は寂しさ扱いの上手さにいつもうっとりしちゃうのかも

12月8日

絵について言えば
以前は水彩紙のいちばん気持ちよさそうなところを
筆で愛撫!とか思って描いていたのですが(笑)
最近は
水彩紙のここは寂しいのか、寂しくないのか
ここは寂しいままでいいのか
ここは寂しいから
何かを描き足さなくてはいけないのか

寂しさを中心に絵を描いているような気がします
寂しさが満たされれば喜びとなり
寂しさのままでよいのなら凛とした気高さとなり
絵の中にいろいろな寂しさの方向性を示せたら
いいと思っているのかもしれません

12月9日

日本の子供たちの学力低下が著しいそうですが
再び詰め込み教育をさせて、学力を世界のトップクラスに戻せば良いのかというわけでも
ないでしょう
先日の小川洋子さんの「博士の愛した数式」
のように
たとえば数学がいかに素敵で美しいものかということを
語れる先生がいない方が問題です
歴史上の人物がいかに面白い人たちだとか
俳句とはこんなに面白い表現形式だとか
ある学問を愛していて、それがいかに素敵かを語れる先生
子供たちはきっかけさえ与えれば勝手に興味を持って勉強するわけですから
大人は今まで自分が生きてきた世界の中で
何がどんな風に素敵だったかと言うことを
子供たちに宣伝する義務があるのです

12月10日

魔法とは言葉のことです
今日は、テレビで放映されていた「千と千尋の神隠し」を観ながら絵を描いてました
実は先日「ハウルの動く城」も観にいったのです
千と千尋は名前について、ハウルは言葉について
二つとも言霊を扱った物語です
主人公のソフィーが魔法をかけられおばあさんにされてしまってもさほど動じなかったのは
彼女自身がはじめからおばあさんであると思いこんでいるからなのでしょうね
あなたはおばあさんよ、と言われて
ああやっぱりと思ってしまえば、魔法はかかってしまうのです
彼女は大好きなハウルのこととなると
若々しい心を取り戻し、実際に魔法が解けて元に戻るのです
すべての登場人物が言葉という魔法にとりつかれ
人を言葉で支配しようとしたり
自分を勝手にこうだと決めつけて
苦しんだり
挙げ句の果てに
戦争を起こしたり
人は安易に言葉を使って、相手にも自分にも魔法をかけてしまいます
言葉を使って相手を自分を世界を支配しようとしています
ソフィーに魔法をかけた魔法使いは、魔法の解き方を知りません
言葉をちゃんと使えないということです
僕らが住んでいる現実世界は言葉を使っている以上魔法の世界と何ら変わりはありません
呪文に満ちています

「言霊を解放したい」

言葉も本来の自分を取り戻したい
そう思っているはずなのです

12月11日

魂を振動させて音を出しているような
フリー系サックス奏者アルバート・アイラーの10枚組ボックスセットが出ているって?
Holy Ghost: Rare & Unissued Recordings (1962-70) [BOX SET]

10枚組で1万円しないしお手ごろ価格
うーむ、どうしようかな、欲しいな

アイラーはすごすぎて聞く側も体力勝負
10枚聞く体力が今のおれにあるのか?
それが問題

12月12日

コンビニで、見ず知らずのおじいさんとおばあさん。
おじいさんがおばあさんに
ものすごくうれしそうに優しい声で「ありがとう」と言う
おばあさんもその感謝の気持ちに答えるように、ものすごくうれしそうな笑顔
本当に感謝を込めて言った「ありがとう」は
何の関係もない通りすがりの僕にも届いて
なんかうれしくなってしまった
恐るべし、「ありがとう」の言霊
こういう場に遭遇するのも下町ならでは
やっぱ下町はいい!

12月13日

昨日は、ギャラリーえん、さよならパーティに参加
ぎゃらりーえんの4年間の活動内容をスライドで紹介していたので
観ていたら
ギャラリーの前の路上で座り込んでいる長髪と坊主刈りのおじさんを発見
あ、路上生活者の人かなと思ったら
大野隆司さん(版画家)と僕でした(笑)
うーむ、路上に座っている俺は絵になるな(なってどうする)
路上で
「僕が版画をやっていなかったら、君にも会っていたかったんだよね〜。」と
大野さんのちょっといいお話にほろりとしている僕が映っていたのでした。

昨日買ったCD

KIRIE/カブサッキ東京セッション

アルゼンチンのギタリスト フェルナンド・カブサッキと
日本の代表的な(芳垣安洋、勝井祐二、山本精一、鬼怒無月など)即興演奏家とのセッション
カブサッキはロバートフリップのギタークラフトのメンバーだったようです
プログレつながり〜
透明感のある美しいセッション

12月14日

先日100人の敵がいる女の子から聞いた忘年会でされたセクハラ技
上司のおじさんが彼女に
握手を求めてきて「どうですか、仕事の方は?」とか聞きながら、
握手をしている手の人差し指で
彼女の手首の脈をとるあたりをさわさわとなでる
細かい技ですねー(笑)
感服しました
(そんなこと考えたこともない、思いつきもしない)
彼女の敵がまた増えたね

エッセイ集なのでちょっと敬遠していた
ポール・オースターの「トゥルー・ストーリーズ」をちょこちょこと読み始める
(今年の冬は新作の小説が読みたいな
数年前までは毎年冬には新作がでていたのだけれど、最近は出てないのさ)
やはり相変わらずすばらしい
というか相変わらず柴田元幸さんの翻訳は美しい
と言った方がいいかもしれない
彼は翻訳家としては別格中の別格のような気がします
読むと言うよりは
言葉が滑り込んでくる
言葉が憑依してくる感じ
美しい日本語が体にしみこんでくる快感
地球上で日本語を理解できる人は2パーセントぐらいしかいないと思われますが
その中の一人である奇跡に感謝してしまうくらい素敵
って、ちょっと大げさ?

12月15日

トゥルーストーリーズ
あんまり良いんで、もったいないからちょっとずつ読んでます
半身浴しながら(笑)。
タイトル通り、実話なのですが
ほとんど作ったような奇跡的な話ばかり
連続して起きる奇跡(シンクロニシティ)
まるで彼の小説のように不思議な出来事が起こるのです
これを読んでいると
作品というのは本当に作者の生き様なのだなと思わせます
彼は人生に対して常に真剣なのです
真剣
まさに世界との命のやりとりでもしているかのような人生
彼の無意識が世界と刺しちがえるとき
無意識と世界が共振するのでしょうか

ぼーっとしてると
ぼーっとした
何もシンクロニシティの起きない絵ができちゃうだよね
(とほほ)

12月16日

コンビニの本棚に
口癖が運命を決定する、とかいうタイトルの本がありました
両手に荷物を持っていたし
どうせ、ネガティブなことばかり言っていると運命がどうのこうのって感じなんでしょう
手に取りませんでした
でも確かに口癖は大事かもしれません
言霊ですから
とある宗教家が神様にお願いするときは
具体的にお願いしましょう、とおっしゃっておりました
幸せになりたい、という
抽象的な言葉では、言霊としてもどう対処して良いかわからないということなのでしょうね
僕の口癖は「うっとり」かな
いや、これは書き癖かも(笑)
口癖が大事なら
普段口ずさんでいる歌も大事でしょ
「口ずさんでいる歌で人生が変えられる」
最近僕がよく口ずさむ歌は
「恋せよアミーゴ、踊れセニョリータ」の部分
(マツケンサンバね)
かな
幸せになれそうでしょ(笑)

12月17日

昨日は、なってるハウスという入谷にあるフリージャズ系のライブハウスに行きました
(仕事がちっともはかどらないので気張らし)
うちから、自転車で5分
扉を開けると、うっ、客は俺を含めて5人か・・・とちょっと焦りましたが
メンバーよりは一人多いなと変に安心(笑)
でも演奏が始まればそんなことは吹っ飛ぶくらいのすばらしさ

川下直広+唄の衆

 川下直広 (テナーサックス、ハーモニカ)
 佐々木彩子 (うた、ピアノ)
不破大輔 (ベース)
岡村"オカチ"太 (ドラムス)

感傷的なのにパワフルなメロディ
うねるようなドラムとベース
川下さんのサックスは世界一好きなので
目の前で聞けてうっとり

午前中絵を描いて
お昼に角漫でそばを食べて
午後は散歩か輪行
夕方ちょっと絵を描いて
夜は鳴ってるハウスでジャズに酔う
こーゆう生活を毎日続けるのが今の最大の夢です
ああ、今日も行っちゃおうかな
好きな音楽をライブで聴くと確実に元気になります

今日はブルース・アイゼンベイルというフリーフォームのギタリスト(知らない人)
と板倉克行と大沼志郎さんのドラムが絡むらしい
今日もうっとりしそう

12月18日

小さいライブハウスだと
楽屋がないので、ミュージシャンは、お客さんと一緒
たいていはカウンター席に陣取って、楽しそうにおしゃべりをしてます
演奏が始まると
今度は、音でもっと楽しそうにおしゃべり
演奏が終われば
再びカウンターで楽しそうにおしゃべり
音で分かり合えてしまうと、言葉で分かり合える以上に気持ちが通じてしまうのでしょうか
それはとても素敵な光景なのですが
それを体感するためにライブハウスに行くのですが
ちょっと寂しいのです
ちょっと嫉妬(笑)
メンバーみんなが演奏中一瞬ほほえむシーンがあるんです
美しい瞬間
あ、何か通じたのかなと思うのですが
僕にはわからない
寂しい瞬間
ま、でもこの美しさと寂しさは癖になるのです(笑)

年末に頂いた喪中のお葉書を机の前のボートに張る
年賀状を出すときに忘れないように。
ことしは、巡り合わせか、なんだか多めかな
と思う
年賀状は生きている証だし
喪中のお葉書は死の証
生と死を感じる年末と新年
どちらも大切です

12月19日

今日もライブハウス
昼間一生懸命絵を描くふりをして、夜はライブ(笑)
今日は、渋さチビズ
メンバーは 不破 大輔(b)小森 慶子(sax)倉持整(ds)岡村太(ds)立花秀樹(sax)
リーダーの不破さん以外はライブによってメンバーは常に流動的だそうです
今回は珍しいツインドラムの渋さチビズ
ジャズドラムとスラッシュメタルドラムの競演というふれこみでしたが
両方スラッシュメタルだ(笑)
爆音ジャズ
(耳鳴り再発)
かわいい顔した小森慶子さんが、ソロのアドリブパートで
相撲取りみたいに四股を踏みながら
キングクリムゾンの21世紀の精神異常者のフレーズを吹きまくっていました
(メル・コリンズの間奏部分ね)
とてもうっとり
絡みまくるツインドラムに、すっかりやられて
終わったときには客も演奏者もぐったりしてしばし呆然
彼らから頂いたエネルギーを是非絵に変換したいと
固く誓いライブハウスを後にするのでした

12月20日

「たばことジャズ」
ジャズのライブハウスはたばこの煙で照明の光の筋ができるほどモクモクしてます
客はもちろんグラスを片手にたばこをモクモク
演奏者も自分のパートが終わるとちょっと一服
たばこが吸えない僕はちょっと肩身がせまかったりします
この不健全な感じがジャズの魅力の一つです
「たばこと自殺」
文化とは健全である必要はなく
適度に病んでいるほうがいいと思います
嫌煙権がおじさんを追い込み
中高年の自殺のひとつの小さい要因になっているような気がするのです
病んだ気晴らしっていうのかな
そゆのはとても大事
日本は、お互いの監視の厳しい国
恥の文化ですから
お互いがお互いをコミュニティの枠からはずれないように監視してます
そして
テレビは声高に「健全」を唱える
人生には目的と意味があり
健康でスマートで
そしてそれを守ることが幸福であるかのように。
今では唯一羽目を外せる行為は、酔っぱらうことだけ
日本は大人が酔っぱらっても許される数少ない国です
マナーも大事だけど
もうちょっと緩くてもいいんじゃない?

12月21日

私のことかわいそうだと思っていない?
と加賀まりこさん
思っているよ
と彼氏
(最近、女優の加賀まりこさんに同居している恋人がいるという報道があり、その時のコメント)
普通こんなことは言わないよね
それは愛ではなくて同情でしょ、とかなんとか言い返されちゃう
一般的に求められている「しあわせ」とは
自分の弱いところを隠し通せるだけの力を持つことです
それは、お金だったり
権力だったり
才能だったり
ヘタをすると愛だったりね
自分の中の弱い部分を
誰かにさらして
その人が
弱い部分のすべてを
受け入れてくれるのなら
それが本当の「しあわせ」よ、と言いたいのでしょうか、あねさん?
加賀まりこねーさんは
「私は、可哀想と思ってくれる人を持っていることをこの上なく幸福だと思う。
それは『愛してる』以上に、人間の感情の中で最も大きく、重く貴いものに思えるから」
なかなか面白いコメントだよね
さすが、ねーさん

12月22日

先月の大野隆司さんと赤木悦子さんの2人展のオープニングパーティにて

路上が似合うふたり
奥が僕、手前が大野さん
密かにいつか路上で暮らす約束をする(笑)

奥の黄色いTシャツのおじさんは
手塚賞受賞、「ドリーム仮面」で一世を風靡した漫画家の中本繁さん
ジャンプ連載中に失踪
数十年後発見される(誰に?)
どうゆうふうに失踪していたのですか?と聞いている僕(黄色い靴下が服にあっていない(泣)
(参考のため)
手前は、ギターとオカリナの路上ライブ
お二人とも養護学校の先生です

12月23日

原体験ねつ造作戦

久々に、自転車で千住大橋
自転車でぶらぶらするにはちょっとばかり寒くなってきました
千住大橋から隅田川を眺めていると
突然足下(橋の下)からタグボートが現れ
エンジン音と波を切る音を残して前方へと走り去っていく
その光景が好きでたまにここに来るのです
そして
これが子供の頃の記憶だったらどんなに素敵だろうとも思うのです
タグボートを眺めながら
これが僕の子供の頃の原体験なんだと
無理矢理思いこむのです
よく父さんがここに連れてきてくれたっけ、とかね(笑)
過去はねつ造できるのです
実際してると思うし(笑)

12月24日

クリスマスイブ

あんまりエッチがすきじゃない彼女と9年付き合っている若い友人から
携帯にメール
今日、僕が彼女を抱きしめられるよう
祈っていてくださいね

もちろんさ
祈っているよ

12月25日

ものすごく顔の広い友人(何者?)に誘われて、南青山BODY&SOUL
クリスマスジャズナイト!
美人イラストレータT嬢、怪しくかっこいいイラストレータK氏
も一緒
そしてテレビゲーム「レナス」でお世話になったS氏と久しぶりの再会
ドラムセットの真横の席だったので
ドラマーの手さばき足さばきを堪能できてうっとり
バーボンの飲み過ぎとうっとりでちょっと眠くなり
ぼーっとしてたら
演奏中のドラマーにスティックでつつかれ、起こされる(笑)
タップダンスとの絡みもあって
なかなかおしゃれな大人のジャズ
演奏は12時を越え
終電はなくなり
帰宅は2時

途中まで、電車で行けたのだけど
人身事故で電車が止まる
クリスマスに自殺というのは、切ないね
でも死んじゃったんだから仕方がない
into the light
光の中へ

12月26日

来年の準備

M1グランプリはアンタッチャブルが優勝
めがねの人が、天才芸人やっさんを彷彿させる
怒り方がうまいですね
人を笑わせる人がいちばん偉いと思うのです
感動させるより偉い
イチローより偉いぞ
優勝賞金1千万は安すぎ
一億はださないと

12月27日

どうしても大掃除(コンロと換気扇)をする気になれないので
四股を踏んでみる(笑)
股関節の自律神経を活性化するのだ

12月28日

2005年は酉年
助走は自分で
あとはエンジン抱えて風まかせ

12月29日

一昨日の四股踏みの成果が今頃現れたのか
意を決して、大掃除
コンロと換気扇と格闘する
3時間後
(一時間毎にコーヒーとクッキーで休憩をするという優雅な掃除である)
うーむ、美しい
いつもこの環境で料理を作りたいものである
これなら明かりを付けて調理が出来る
普段は
暗がりで調理しているのです
だって、電気付けると怖いんだもん

12月30日

 スマトラ島沖地震に伴う津波の被害を受けた
スリランカ南東部のヤラ国立公園では、
野生動物の死がいが発見されていないそうです
同国最大の鳥獣保護区であるこの国立公園には、
ヒョウや数百頭の野生のゾウが生息しており、今回の津波では、沿岸から3キロ内の公園が洪水状態になりました

 でも奇妙なことに、ゾウはおろか、野ウサギの死がいもまだ発見されていない

 野生動物には天災を感知する能力があり、第六感で異変が起きる時を知るのだ
と動物保護官の方は話しているそうです

直感力

われわれも文明というものに骨抜きにされているとはいえ動物なのですから
野生の直感力に磨きをかけなくては、と思います

12月31日

It don't mean a thing if it ain't got that swing
スイングしなけりゃ、意味がない
ジャズは人の心を弾ませる
自然に体がゆれてくるもの

人生に意味があるとすれば
それは揺れることでしょう
ロック的に言えばグルーブ
物理的にいえば、ゆらぎ
電気的導体に電流を流すとその抵抗値が一定でなく
不安定に揺らいでいることが70年ほど前に発見されたそうです
自然界は揺らいでいる
生命力は揺らいでいる
軸をしっかり保ちゆらゆらとあらゆる方向に揺れるのです
振幅は大きければ大きいほど
面白い
来年はもっとスイングしたい

今日はこれから友人とサルサでオールナイト!
雨も雪もやんだようです

皆様もよいお年を


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