かものはし日記5月号


5月3日

ここ数日は1500円のプレステのオセロゲームにはまってしまい
なにもできず。
(ちょっとは仕事をしてます)
というのも
コンピュータはあまりにも強くて
100回くらい対戦したのだけれど
2回しか勝てず
くやしくてくやしくて
寝てもさめても考えて考えて頭を振り絞ってやっていたら
オセロゲーム禁止令を妻に発令されて
ソフトを隠されてしまった。
(子供か、おれは(笑))
しばらく頭を冷やそう
夢に出てくるんだよ
白黒白黒って・・

で、今日はキングクリムゾン5年ぶりの新作の発売日のため
渋谷へ
妻の買い物に付き合いつつ
心の中はキングクリムゾンの新作で頭いっぱい!

「太陽と戦慄パート4」を聞きながら日記を書いています
昔のクリムゾンは
ヘビィロックと言われながらも
とても女性的だったのだが
なぜだか
新作は
時代に逆行しているように
男性的なイメージがとても強い
頑固おやじのバンドかよ!
星一徹が好きな人はどうぞ(笑)
でもラストの曲はメンバーの中の若い二人が書いているらしく
とても素敵

実はクリムゾンのCDと一緒に
プレステ2のビートマニアまで買ってきてしまいました
本当のドラムとは
ハイハットとシンバルの位置が違うし
タムも2つしかないのだけれど
バスドラがあるのが凄い

これもはまると、また妻に隠されてしまうので
はまらないように
遊ばないと

バス乗っ取り事件
最近この手の理由のない犯罪がとても多いけれど
この手の犯罪に対して
愛情を持って
積極的に取り組めば
閉塞した今の社会から脱するための糸口が見つかるかもしれない
と思いつつ
クリムゾンの新譜の5曲目「fractured」を聞く
突破口!

5月4日

朝よくよくパッケージを見たら
ビートマニアではなくドラムマニアでした
失礼しました

5月5日

占星術的には
20世紀は悲観主義の時代だったそうです
まさにクリムゾンの新譜は
20世紀の終幕にふさわしい悲観主義ロックの集大成
ロバートフリップは偉大なる悲観主義者なのだが
いつもその葛藤の中心でのたうちまわり
決してその場から逃げない分
愛がある
だからとても切ないヘビィロック

5月6日

今日はサンシャイン水族館に行く
お目当てはカワウソなんだけれど
シープドックショーなるものをやっていたので
何の気なしに見物
ニュージーランドで羊の番をする犬たちが
決してほえずに目だけで
壇上の羊たちをコントロールするという芸を披露する
犬は偉いし羊はかわいい
俺も羊飼いになりたいぞ

5月7日

トマトスープがおいしくできた
ポイントはトマトの鮮度
トマトの鮮度はへたにあり!
色より
へたの葉っぱの生きのいいのを選びましょう

5月10日

いい季節になりました
ここ数日は窓を全開し玄関開けっ放しで仕事をしてます
開けっ放しにしていると
いろいろなものがやってきます
蠅も入ってきますけれど
別の窓から出ていきます
宗教の勧誘のおばさんもやってきました
丁寧に断ります
僕も大人になりました
昔だったら怒鳴っていたところです(笑)
どこからか花びらも入ってきます
春がもっと暖かかったら
部屋の中がサクラでいっぱいになるのでしょうか

5月11日

ロバートフリップとキャッチボールする夢を見る
妻の夢判断によると
キャッチボールの夢はその相手のことを理解したいという願望の現れで
僕は今度のクリムゾンの新作を理解したいのだけれど
どうしても理解できないでいる、らしい
確かに前半の楽曲のいくつかは
複雑なリズムをバックに60年代っぽいポップミュージックをやったり
80年代クリムゾンを踏襲したり、と
なにやってんだか?というかんじだけれど
後半の「太陽と戦慄パート4」からラストに向かうまでの
テンションは、新しさはないけれど
なかなかやるなあ、という感じではあった。
中学生のころから
何度も何度も彼の音楽に救われてきた
彼を理解したいということは
彼に救われたいということ
今日の夢は
また
彼に救われたいという願望かな(苦笑)
そういう音楽家って
誰にでもひとりはいるよね
あなたは誰?

ラジオで素敵な歌声が聞こえてきて
いっぱつで惚れてしまい
そそくさとCD屋さんへ
フィリッパ・ジョルダーノの「ハバネラ」
彼女のアヴェ・マリアはそれは艶っぽくて素敵
クリムゾンを聞きすぎた殺伐耳?には
あまりに優しく、ちゃんと音楽に聞こえる(笑)
ローマ法王も彼女のファンらしいです

今日は野球がないので
くだらないことを考える
セ・リーグのチームを映画に置き換えると
なんだろう
たとえば巨人
こりゃ、ハリウッド映画だね
ブルース・ウィルス体型ばかりの大物スター揃い
横浜は
フランス映画
監督も選手もエレガント
特に監督はえーかっこしいが様になっている
広島は
最近のドイツ映画かな
若手の活躍がめざましい
プレイも緻密だしね
中日は
香港アクション映画か
審判にけりを入れてあばらを折ったりして
けっこう無茶
ヤクルトは
実は密かに優勝候補と思っているのだが
どうだろうか
石井、伊藤、川崎のさむらい3本柱がしっかりしていて
若松監督を男にしようと
張り切っているので黒沢映画
で、阪神
9連勝したかと思えば6連敗
野村監督になってから
さらに訳の分からないチームになってきたが
パワーはあるし
試合もいろいろなことが起こって、いろんな意味でおもしろいので
カーペンターのB級SF映画か?

書いてきたけれど
いまいちおもしろくなくてごめん

5月12日

他人によく思われたい
というのは
その人に対して服従すること
服従は憎悪を生む
そして
憎悪は殺意に・・
他人に対してにこにこしていても
心の中では憎悪をじっくり育んでいる
いいじゃん
嫌われたって
人を密かに憎んで日々を過ごすより
自分らしく生きて嫌われた方がずっと健康にいい
他人によく思われるんじゃなくて
そう思う直前に
他人を好きになる
他人を受け入れる
人が大好きなさわやかな嫌われ者
21世紀はそういうあなたの時代です

5月13日

妻と彼女の友人と3人で
ブルーノート東京へ
ナタリーコールのライブ
普段汚いライブハウスで
貧乏そうなミュージシャンが演奏しているモノばかりを聞いている僕にとっては
ブルーノート東京は
あまりにもおしゃれなので
ちょっとびびる
もうちょっときれいなかっこをしていけばよかった
サンダル履きじゃあ・・ね

そうそう
妻の友人に
かものはっちゃんというかものはしのぬいぐるみと
ラッコのぬいぐるみを頂きました
うれしいです
ラッコは海のカワウソです
仲間です

5月15日

知識や理屈は自分から逃げる方法を無限に示唆してくれる
というか
知識や理屈は逃げ道を作るのが一番得意だ
素敵な本が逃げ道のために使われないよう
それが知識ではなく
知恵となるように
しっかりと本を読みたい
と思う今日この頃

5月16日

テレビを観ていたら
実家の近く(鎌倉)で
野生のアライグマが民家の屋根裏に住み込んで
家を荒らしているらしい
家主のバーさんが
アライグマに対する憎悪むき出しで
インタビューを受けているのを聞いて
ちょっとざまあみろ、と思ってしまいました
この世界には
悪い動物は存在しないのです
あらゆる意味でみんな人間の大人が悪い
子供の犯罪もそう
殺人犯で産まれてくる子供はいないと思う
みんな大人が悪い
最初に「憎悪」を開発したのは大人です
大人はえらそうに被害者面をするだけじゃなくて
なんとか考えないとね

5月17日

中日の星野監督といい
森首相といい
悪いと思っていないから謝らない。
星野監督の場合は
なにやら戦略めいていて
謝らないのは計算のうち、という感じだが
森首相の場合は
なーんも考えていないような気がして困る
一国家の首相がこんな人でいいんだろうか、とも思うが
いいんでしょう、きっと
まあ
今、日本で一番重要なポストは
サッカーの日本代表監督だもんね(笑)
そういえば
代表監督を外国人にやってもらうというのは
サッカーの世界では当たり前なのだから
日本の首相も外国人というのはいかが
いや、マジで
クリントンさんとかね
きっといい仕事をしてくれると思う

クリントイーストウッド監督主演の映画
トゥルークライムを
ビデオで観る
酒を飲んで
女を口説いて
家庭を壊して
自分のちっぽけな自尊心にすがる男の物語
(そしてその自尊心は満たされる)
でも
彼が演じると
それはそれはかっこよくて
渋くて
ジャズっぽくて
人生は深い、とか思ってしまうのが罠な映画だ
もう
男が孤独なのはわかったよ
家庭は男の孤独を癒してくれる場所じゃないから壊すんだね
本当の犯罪は
男が孤独だということ?

5月18日

「世界珍獣図鑑」桜桃書房を買う
以前から欲しくて
ちょこちょこ立ち読みをしていたのだけれど
やっぱり買ってしまった
写真がすこぶるプリチー
とくに
97ページのモンクアザラシ
このかわいさで買ったようなモノ
是非立ち読みで観てね

5月19日

今日は何をしていたのだろうか

5月20日

タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのCDを買う
バルカン・ロマ(ジプシー)の音楽集団
ヨウジヤマモトがファッションショーの音楽に使ったらしい
基本的には実用的な冠婚葬祭音楽らしいのだが
変拍子ばりばりのハイテクニックでハイテンションの
世界最強のアコースティック・ミュージック・グループ
現在来日中
クリムゾンファンにはちょっとおすすめ

5月21日

江藤のトンネル・・

肘の手術から復活したチョ・ソンミン
いい男がいい面構えになって帰ってきた
いろいろあったんだね
がんばりました
復活おめでとうございます

5月22日

編集のおねーさんより電話
絵本の企画が編集会議で通ったというお知らせ
神様がまだ僕に絵を描き続けてもいいよ
とお許しを頂いた気分
ありがとうございます
皆さんにもたくさんの感謝
僕が絵描きでいられるのは
皆さんのおかげです

今日は
ジャガイモとブロッコリーのスープをつくる
このスープは
できたらすぐに食べないと
ジャガイモが水を吸って
水分がなくなってしまうのだ
妻が帰ってきたころには
ぐちゃぐちゃ・・

5月23日

最近は妻が仕事で徹夜続きなので
早起きの僕は
妻がぐーぐー寝ているところをそっと抜け出し
独身時代のように
洗足池公園のベンチで鳩と一緒に朝御飯
僕の風体は
ベンチで鳩と朝御飯というのが
似合いすぎるほど似合うんだな

俳句プラスドローイングで
いろんなところに描き散らしたドローイングを
かき集めて
順番にファイルする
自分の描いた過去の絵を見るのは大嫌いなのだが
最近は僕も少し勇気が出てきたらしく
ちゃんと自分の過去と向き合うことができるのだ
偉いぞ加藤(笑)
毎日描いている絵を見ていて
思うことと言えば
日々精一杯生きていかないといけないねえ
ということでしょうか

5月24日

今日も公園のベンチで朝食
汗ばむくらいの陽気で
すでにこんなに暑くて
俺は夏を無事に越せるのだろうか
と思いつつ
スポーツ新聞を読む

モーガン・フリーマンそっくりの犬と出会う
思わず頭を下げて挨拶をしてしまう

いつも僕の頭を
おしゃれな坊主刈り(笑)にしてくれていた理髪師のおねえさんに
今週いっぱいでお店をやめると
突然言われてちょっと寂しい

小宮山さんナイスピッチングでした
繊細でクールな投球モーションが好きです
今日の横浜巨人戦はナイスゲーム

5月26日

パーニャカウダーソースに挑戦
ニンニクを牛乳で煮て
そのニンニクとアンチョビを混ぜて叩いてペースト状にして
それをオリーブ油と混ぜ合わせて再び煮る
できあがったソースと夏野菜とパスタを混ぜ合わせて
アンチョビ味の夏野菜パスタの出来上がり
初めてにしてはおいしくできました

水を扱うのが気持ちのいい季節になりました
食器を洗うのが楽しいです

5月27日

ニホンカワウソ友の会の会合のため
国連大学へ
といってもそんなたいそうなものではなく
ニホンカワウソの貴重なビデオを観て
かわいいかわいいと言い合い
次にどこの動物園のカワウソを見に行こうかという取り決めをするという感じ
動物保護などという
偉そうなスタンスは大嫌いで
ただただ
生き物に対して敬意と愛情を持って接していきたいだけなのです

5月28日

大島渚監督の最新作「御法度」を
ビデオで観る
ワダエミの
新撰組の隊員服?がひたすらかっこいい

ショウガの炊き込みご飯を作る
なかなかおいしい
でも
ちょっと塩気が足りなかったかな
それと
ミョウガのみそ汁と水餃子
餃子をつくるのはけっこう好き

5月29日

サーバーのメンテナンスで
今日の俳句プラスドローイングは
ちょっと配信が遅れました
すみませんです

5月30日


部屋の窓を開け放ち
風を通すのに気持ちのいい季節です
ただ
経験上
電気をつけていると
風の通りが悪いようです
部屋を暗くして
ぼーっとしていると
風はやってきます





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