かものはし日記

2010年6月号


6月1日

時代劇イラストの練習

6月2日

マッデン・ジュリアン振動で夏は決まる

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steve tibbetts / natural causes

禅と言うか
瞑想的で東洋的なギタリスト スティーブ・ティベッツの
8年ぶりの新作
今日みたいなさわやかな天気ではなく
しとしととした雨の日に聞くと
いい感じの音楽なのですが
ちっとも梅雨が来ませんね
梅雨前線は
まだ日本の南1500キロあたりにあるようで
一日100キロ北上しても
梅雨入りまでにあと15日かかる計算です
この分だと
入梅は6月下旬
梅雨明けは8月!?なんてことになりそうです
季節が一ヶ月ほどずれてます
日本の夏はどうなるのでしょう
気象予報士の森田さんによると
マッデン・ジュリアン振動(気象用語)で
夏が決まるそうです
詳しくはウキペディアで調べてね

6月3日

鳩山さん、ごくろうさまです

リーダシップがないとか言われてますけど
民主主義、資本主義でのリーダーシップとは
一部の人たちを犠牲にして
過半数の人たちを幸せにする決断をするということでしょ
われわれの幸せは誰かの犠牲によって成り立っているわけです
そんな決断
僕だってしたくない

日本を救う代案

1.大統領制にする
(勢いのある国はたいてい大統領制です)

2.サッカーの代表監督のように
外国人に首相をやってもらう
(いろいろしがらみがないでしょ)

3.いっそのこと
アメリカの五十何番目かの州にしてもらう
(みんなアメリカ大好きみたいだし)

4.ヤンキー・ゴー・ホームと叫んで
アメリカとの同盟を解消し
貧乏だけど
それなりに楽しい
ブータンのような国をめざす
(iPadは買えないけどね)

個人的には4番がいいな
今は
新たなしくみを模索するいいチャンスだと思います

6月4日

さすがおフランス
マクドナルドの同性愛者向けCM
(とても切ない)
なんの先入観もなく人と人が付き合える日が
いつか来ることを切に願います

http://www.youtube.com/watch?v=OFrm2g17Scs&feature=player_embedded

6月5日

菅さん、せめて二年以上はやってね
おれもがんばる!
(何を?(笑)
そういえば
10年以上前
武蔵境の駅前で
無理やり菅さんと握手させられたことを思い出しました
(まわりの人が逃げ道を塞ぐんだもん)

6月6日

やれやれ

ずっ〜と絵を描いている割には
ちっともうまくならんな〜

6月7日

夢の話

がけっぷちにずらりと並ぶ馬のお尻
そのお尻から出た色とりどりのうんこが谷底へ落ちていく
それなりに美しい光景ではありました(笑)

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うんこ、くさい
衝撃的なキャッチフレーズです
国債なんてもう売るなよ

しかし
これはわざとですよね
財務省の皆様
誰も気が付かないって言うのはありえない

6月8日

人生という物語の展開の仕方

俺の人生は
パチンコ屋の床に落ちた玉を拾って
打ったら、ジャラジャラ出てきた
そういう人生だと
自らを語った菅さん
人生という物語の展開の仕方はひとそれぞれ
たとえば
小説を読んでいると
作者の人生がどんな展開の仕方だったのか
なんとなくわかるような気がします
作者人生の展開の仕方が
無意識に物語に反映しているのかも
ポール・オースターの小説は
ほとんどシンクロニシティで話が進みます
エッセイを読むと彼の人生もほとんどそんな感じ
僕の場合は
リカバリー人生
何かが壊れて
それを修復していく過程の中で
自分が考えてもみなかった方向に進んでいく
(絵の描き方も一緒)
失敗しないと何も起きない

そろそろなにかやらかしそう(笑)

6月9日

テレビを廃棄して一年たちました

今日、NHKから
もう地デジテレビを買いましたか?
という電話がかかってきました
(余計なお世話)
朝から晩まで
TBSのラジオ番組を聞いているので
テレビの必要性をほとんど感じなくなってきてます
(ラジオの方が面白い)
でも
ワールドカップは観たいよな〜

6月10日

下町の夜

ひさびさに
浅草の屋台で
ビールと煮込み
台東区で煮込みと言えばモツ煮込みなんだけど
この屋台通りは
どの店も牛スジの煮込みなのはなぜ?
と連れが聞く
屋台の奥の巨大液晶テレビに映る
プロ野球を観ながら
そんなのわからないとこたえる
見上げれば
建造途中のスカイツリー
(ほんとは見えない(笑)
暑くもなく
寒くもなく
屋台は混んでもいないし
すいてもいない
いい夜でした

6月11日

健全な精神

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food / quiet inlet

エレクトリック・トランペッターnils petter molvaerの参加がうれしい
アンビエント色の強い
エレクトロニクス・フリージャズ

健全な精神とは
生活の中で
気まぐれを排除し自分を意識的にコントロールしようとすることではなく
自分の精神がコントロールできないことを受け入れること
だと思っています
そういう意味で
フリージャズがすきなのです

人間の精神に
内なる衝動を抑える力などないのです
せいぜい
衝動を開放する方向を示すことくらい
獰猛で邪悪な自分に罪悪感を持たないことが
フリージャズのテーマです(笑)

6月12日

午後は豆本展、浅草橋

とは言っても
豆本には目もくれず
(午前中一生懸命絵を描いていたので
目がしょぼしょぼしちゃって細かいものが観られない)
友人のイラストレータ、さかうえだいすけさんのブースで
ずっと彼と立ち話
(ごめんね、販売の邪魔して)
いろいろ話ができてたのしかったです
ありがとう

6月13日

バックアップ

はやぶさ、帰還ご苦労様です
幾多のトラブルに遭いながらも
何とか切り抜けて
無事役目を果たして大気圏で燃え尽きて
流れ星になりました
「強運」と言われていますけれど
大半は想定範囲内のトラブルで
バックアップシステムがちゃんと機能した結果のようです
同じ日本人がやっているのに
政治とサッカーはバックアップシステムが
ちっとも機能しないのはなぜでしょう
両方とも「運」だのみ
はやぶさが日本に「強運」を運んできてくれたと思い込んで
明日のカメルーン戦を観たいものです(笑)
(多分寝ているけど)

6月14日

なんとなく、そわそわしますね

6月15日

おめでとうございます

ワンセグの小さい画面で観ていると
ほんとにハエがたかるようなサッカーに見えます(苦)

ゴール前で冷静な日本人をはじめて見ました
ようやく
サッカーの神様が日本にも
ストライカーの贈り物を送ってくださったのでしょうか

今日から
侍ジャパンではなく
はやぶさジャパンと呼びたい
見事なバックアップでした

6月16日

地味な岩瀬の250セーブ

イオンエンジンも
岡田ジャパンの堅守速攻も
岩瀬も
皆、地味です
地味の「地」とは本来備わっている性質
「味」は趣きということ

とても日本人らしい

日本のアニメだって
ハリウッドみたいにお金をかけた映画ができないから
アイデアは全部絵で描いちゃえという
地味な発想でしょ
現実を見据えて
つまらん夢を見ず
状況を嘆くことなく
やれることを黙々とやる
そういう国です、日本は。

6月17日

オランダとデンマークのプログレ、ジャズ事情

オランダには
フォーカスやフィンチという有名なプログレロックバンドが
いくつかありますが
ジャズとなるとさっぱり
デンマークはまったくわからない
というわけで
プログレ、ジャズとサッカーの関係を語りたかったわけですが
企画倒れでした(笑)

6月18日

勇気は邪魔なのよ

勇気をもってリスクを犯す行為より
楽しくやっていたら
それが端から見ればリスクに見えるという状態が
より自然な気がします
ここで勇気を出さないと、という発想が
身体の緊張を生み
ゴール前でワンテンポ遅れる原因です
「勇気」と言う言葉にとらわれている限り
勇気を振り絞ってリスクを犯す行為も
勇気を出さずに安全に事を運ぼうとする行為も
同じ事です
勇気を出す出さないという葛藤の中にいるかぎり
自由にはなれないのかもしれません

6月19日

午前中は
葛飾区水元公園へ自転車散歩
公園の近くにある老舗の鰻屋さん「根本利兵衛」で
夜のオランダ戦に備えて鰻を食べて気合を入れます
(うそ、ただ食べたかっただけ(笑)
ここのうな重(1800円)は絶品ですよ
鰻はでかいし、たれは独特だし
肝吸いの中の肝は炙ってあってとても香ばしい
お勧めです
(駅から遠いけど)

夜は
いつもお世話になっている谷中庵主人主宰
オランダ戦観戦飲み会へ
オランダのビール、ハイネケンとグロールシュを持って行きました
(オランダを飲み干せ!)
庵主は子供の頃ドイツで暮らしていたそうで
なかなかのサッカー通です
リフティングも上手いそうです

試合は惜しくも1−0で負けてしまいましたが
善戦でした

次はデンマーク戦です
ワールドカップを3試合も楽しめるなんて
贅沢ですね
デンマークのビールは
カールスバーグです
よろしく(笑)
(と言っても次の試合は3時からだしね、朝だよ)

6月20日

なんとなく
世間の空気がどんよりしていて(笑)
体の重い一日でした
仕事も進まなかったな〜

6月21日

デンマーク賛美

思い出せば
高級オーディオメーカー
バング&オルフセンはデンマーク製でしたね
おもちゃのレゴもそう
教育水準も高く
選手や監督のコメントを聞いていると
皆さんとても品がいい
精錬された大人な民主主義国家です
なんたって
幸福度世界一の国
所得格差ももっとも小さいそうです
それに比べ日本は
10年連続自殺者3万人の国
(幸福度43位)
どうなんでしょ(苦)

そうそう
一度観たら二度と観たくなくなるけど
新作が出たらやっぱり観たくなる
変態映画監督ラース・フォン・トリアーもデンマーク人

懐も深いよね

6月22日

デンマークの最先端ジャズ

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badun / badun

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badun /last night sleep

探せばあります、デンマークのジャズ
というか
デンマークはもともとジャズの盛んな国で
コペンハーゲンを拠点として活動しているジャズミュージシャンは
かなりいるようです
勉強不足でした

badun
実験色が強い
3ピースのエレクトロニカ・ジャズバンド
適度にアヴァンギャルド
適度にファンク
バランス感覚がすばらしい

6月23日

もうだめかも

朝起きたら
台所に昨日作ったおかずが置いてありました
作っただけで
食べるのを忘れていました
ああ・・
(おかしい、ご飯は食べたのに)

6月24日

リスクヘッジ

僕は現実的な人間ですから
一次予選突破に自信満々という想いとは裏腹に
負けたら明日は一日どう過ごそう
と考えます
(明日一日だけです
次の日はもう大丈夫
その程度のナショナリズムです(笑)

とりあえず
仕事はやらないほうがいいかもしれません
途中まで上手く描けている絵を失敗する可能性があります
ふらっと
秋葉原に出向いて
パソコンパーツを買いあさり
もう一台パソコンを作って気を紛らわす、とか
(もう置き場所がないけど・・6台目)
ふらっと
自転車で・・

なんだ、やっていることが
いつもと同じじゃないか(笑)
明日は負けても
普段どおりの日常を淡々と過ごすことにしましょう

勝ったらどうしよう・・

6月25日

予選突破
おめでとうございます
いや〜、普通に強かったな、日本代表
ワールドカップ前に
ハエがたかるようなサッカーをやると岡田監督は言っていましたが
ずいぶん華麗なハエでした

皆さん、そろそろ
岡田監督に土下座の準備をしないと(笑)

次はパラグアイ

6月26日

南アフリカのLinux Ubuntu

「薔薇の名前」の原作者で、記号学者のウンベルト・エーコは
ウインドウズをプロテスタントに
マックOSをカトリックに例えました
ウインドウズは、オープンな世界で
救済への道は百人百様
マックOSは
信者は何から何まで教会の指示に従わなければならない
最近では、iPadをめぐる電子書籍の検閲が問題になってます

じゃ、Linuxはなんでしょう?
さしあたり仏教でしょうか
神様はいません
とりあえず自力
もしくは誰かに聞いてみる
僕は今一番人気のUbuntu10.04を使っています
Ubuntuとは、
今ワールドカップで盛り上がっている南アフリカのズールー語で
「他者への思いやり」と言う意味です
(製作者は南アフリカ出身)
いいOSです
操作はほとんどウインドウズと一緒
いろいろ知識がないと使えなかったLinuxでしたが
ずいぶん手軽になりました
お勧めです

OSは今の時代の宗教かもしれません

友人(女性)に
パソコンも携帯も持たないつわものがたった一人います
彼女はなんでしょう
無宗教です
野生のトラでしょうか?(笑)

6月27日

韓国はストロングスタイルのすごいサッカーをしました
さすがです
決勝トーナメントになると
雰囲気ががらっと変わりますね
スピード感が違います

6月28日

明日より南の方へ旅にでます
今週の土曜の夜には帰宅予定