かものはし日記

2011年5月号


5月1日

今日から黙々とお仕事

渡良瀬川のきれいな水の流れを観られたので
元気に仕事ができそうです

5月2日

明日から
ギャラリーMalleにて震災チャリティ展が始まります
僕も参加しております

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イベントも盛りだくさん

初日(5月3日)18:00〜
オープニングライブ 白崎映美さん、原マスミさん
   5月4日 14:00〜14:30
岡村美帆さんによるオカリナ演奏
   5月4日 16:00〜
メイキングブックスによるハワイアンライブ
   5月5日 17:00〜19:00
松倉如子さん + 渡辺勝さん(オリジナル曲、他)ライブ
川辺ゆかさん(日本の歌、チベットの歌、他)ライブ

是非いらしてくださいませ

5月3日

「せっかく遠くから来たのに、2時間しか働けなかった。」
と怒っているボランティアのおじさんにはびっくりしました
現場ではボランティアが多すぎて
仕事の割り振りがうまくいっていないようですが
怒ることないでしょ
呆れました

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HoSoNoVa /細野晴臣

ビン・ラディンが殺害されたって
正義と悪、光と闇の戦いは終わりません
世界が平和にならないのは
考え方の問題だと思います
世界を二つにわけないこと
稚拙な二元論に逃げないこと

そんなことはどうでもいいのよ
ぐたぐたで
世界はひとつ
もっとシンプルに生きましょう

そういうアルバムです

5月4日

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brass ecstacy at newport / dave douglas

ゆるくても
エッジが効いていて
そこそこ親しみやすくて
でも
アヴァンギャルド

ああ、こういう絵が描けるといいな

5月5日

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empire / scott colley

これもゆるくてエッジの効いたアヴァンギャルド・ジャズ
あと
抜けの良さ、風通しの良さも大事

5月6日

唐突って好き

おー、浜岡原発を唐突に止めちゃうんだ
すごいな、管さん

5月7日

突然
女の子の乗った自転車が路地から飛び出してきて
同じく自転車に乗っていた僕の側面に激突
おじさんは転びながらも
女の子に
「大丈夫?」
って、声をかけたのだけれど
女の子はおびえたような顔で「ごめんなさい、ごめんなさい」と言いながら
逃げるように去っていきました
いや、怒ってないんだけど、おじさんは。
そんなに怖いのかな、俺って
へこむな〜
ま、でも女の子に怪我がなくてよかった

おじさんは帰宅してお風呂に入ったら
結構あざだらけ
自転車のカゴだと明らかにわかるあざが出来てました(笑)

5月8日

仕事の合間のサイクリング その1

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今日の荒川サイクリングロードはマラソン大会(浮間公園付近)
自転車は通行禁止
なのに
ロードレーサーに乗ってびしっと決めている爺さんが警備員のおじさんともめてます
土手の上からその様子を眺めていたら
結局、爺さんは制止を無視して大勢のマラソンランナーと自転車で並走
おいおい・・あぶないでしょ

5月9日

仕事の合間のサイクリング その2

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荒川には芝川という支流があって
そこも全長12キロのちょっとしたサイクリングロードになっています
荒川と違って市街地だし、水門で釣りをしているおじさんがいたりして
天気もいいし、のどかな午前中

午後、帰宅したら
今朝納品した仕事が全部ボツ(GW中にやった仕事)
いきなり「のどか」じゃなくなりました(苦)
世の中甘くないね

5月10日

とても完成度の高いダンスのアニメーション
「thought of you」
http://vimeo.com/14803194
久々にうっとり

さぐり求めるとは、目標を持つことである。 
これに反し、見いだすとは、
自由であること、心を開いていること、
目標を持たぬことである。

     - ヘルマン・ヘッセ -  『シッダールタ』より

目標を持って生きるという生き方は
それなりの成果を得ることができるけれど
目標に向かって努力をするということは、見たい現実以外には目をつむるということ
僕らはずっとこういう生き方をしてきて
努力によって生じる「葛藤」を文化と呼んできたのだけれど
もし、このヘッセの文章の後者が可能ならば
文化はまったく新しい形になるし
文化自体意味がなくなるかもしれない

自由であることとは葛藤がなくなること

こういう社会はどんな社会なんだろう
SFに出来ることがまだあるのなら
このあたりかも
(SFはたいてい、目標をもつ社会の延長線上の未来しか提示しない)
僕はず〜っと考えているんだけど、なにも思いつかないんだよね
まあ、考えること自体が
前者なのかもしれないけど(笑)

5月11日

ギャラリーMalleのチャリティ展は完売だったそうで
ありがとうございました!

チャリティなんて、しょせんは偽善です
でもそれが偽善だとわかってやっているところに「愛」があると思うのです
わかってくれます?(笑)

自分がインチキであることを
いつもモニタリングすることが
自由への一歩かな

5月12日

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6月18日に新宿の日蓮宗、常圓寺にて
百箇日忌追悼法要があります
以下はその内容です
よろしければ是非いらしてくださいませ

※どなたでも何時からでもご参加できます。
【とき】  平成23年6月18日(土) 13時から18時(会場は13時より)
【場所】  新宿 常圓寺

地震と津波で多くの尊い「いのち」が失われました
東日本大震災から百箇日忌を迎える今 私たちと一緒に百箇日供養を営みましょう
あわせて日本国土の安穏を祈りましょう 原発事故や被災地を考えましょう
悲しみをともに乗りこえ 新しい明日に向かって
今 私たちに出来ることを手をつないで… 合掌

第一部 13時30分〜15時00分
法話                                 
東日本大震災物故者百箇日法要(国土安穏祈願を含む)  
会場 本堂
《休憩 20分》
 第二部 15時20分〜18時00分
公開講演会「今、被災地で何が起こっているのか 僕たちは何をすべきか」
会場 本堂
講師 シャンティ事務局長  関 尚士「災害地の現状報告」
         作家  田口ランディ「今、私たちが出来ることを考える」     
対談      関 尚士×田口ランディ                         
音楽慰霊祭    上畑正和(オルガン) 田口ランディ(朗読)  

・                               
 
中庭イベント 13時00分〜17時00分
バザー
義援金募金
NGOショップ(フェアトレードの雑貨・食品など)
ロータスカフェとアフタヌーンライブ(コロン)
※バザーの売り上げは全額支援金にいたします。

5月13日

人形作家の蒲生まりこさん(がもちゃん)の個展へ

今日は暑くなると言うので
真夏仕様で出かけたのですが
気温は思ったほどあがりませんでした
自転車なのでちょっと寒いくらい
やや湿度は高めでしたが
さわやかな一日でしたね

がもちゃんの人形(女の子)は
これからいろいろありそうな顔をしていました
これからこの子は
恋をしたり
男にだまされたり
と、いろいろあるなぁ
一途ゆえに、向こう見ずゆえに、生きづらそうな感じ
でも
そういう女の子はいいですね
とても魅力的です

5月14日

坊主刈りの頭のてっぺんが
日焼けして皮が剥けてきました
帽子をかぶらずサイクリングをした結果です
いい歳してちょっと恥ずかしい
しばらく家でおとなしくしてます

5月15日

5月らしい気持ちのいい天気です
こういう日は
外で遊んだりサイクリングをするには絶好の日和ですが
仕事をするのも
気持ちがいいのです
残念ながら(笑)

5月16日

仕事

5月17日

仕事をしつつも
brompton(自転車)の改造をしたりする
ぼくにとってはかなり高い自転車なのだけれど
ところどころ安っぽい

ハンドルとグリップを交換

5月18日

わき目も振らず仕事

5月19日

わき目も振らず仕事

5月20日

わき目も振らず・・

ああ、いい天気だ・・

5月21日

わき目も振らずに仕事をしてますが
音楽は聴いています
暑くなったら、やっぱりマイルス?

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agharta / miles davis

何度かリマスターされてますが
2009年に出たこれはとてもいい音です
迫力があります

エレガントな混沌
エレクトリック・マイルスの最高峰
日本の荒ぶる大地と同期したような
1975年大阪フェスティバルホールでのライブ

5月22日

今日も暑いです
人間はまだまだ大丈夫ですが
パソコンはきつそうですね
結局
人間のためというより
パソコンのためにクーラーが必要なんです


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さびしい浅草三社祭
雨が降っていて、傘があるから嵩が増えて(駄洒落じゃないよ)
多少人がいるように見えますけど
有史以来でしょう
こんなさびしい三社祭は

5月23日

入稿その1が終わりました
ようやく半分
入稿その2は来週

かなりの数のイラストを描きましたが
こうなってくると
何を描くか、ではなく
ただ絵を描くという行為だけになり
それがとっても快感だということがわかりました
(今頃?(笑)

絵なんて
何を描いても一緒なのね

5月24日

人間
「やる気」がなくなって
はじめて一人前だと思います
「やる気」があるうちは
まだまだ甘い

「やる気」というのは
成果ばかりに気をとられているので
過程の喜びを奪うのです
「行為」そのものの愛を奪うと言ってもいい(大げさ)

アントニオ猪木風に言えば
「やる気がなくてもなんでもできる!
1,2,3、あ〜」
みたいな(笑)

5月25日

絵描きにとって
テクノロジーの進化で困ることは
いろいろなものからコードとかアンテナとか
突起物ががなくなること
(デザインがスタイリッシュになりすぎること)
電話のコードとかそういうものは
絵を描く上で、全体のバランスを取るのに便利だったり
感情表現や雰囲気作りに結構重宝するのですが
最近の機械はボタンすらなくて
どういうふうに描けばいいか結構迷います

デザインにおいてそれなりのやぼったさって
大事なのよ

5月26日

第一印象は擬態語で

マイルス・デイビスは、あまりそれになじみがない人が聴くと
ぐちゃぐちゃしている感じがするそうですが
なるほど
子供の頃
初めてキングクリムゾンを聴いたとき
ガチャガチャしていると感じたのを
思い出しました

5月27日

うちの母は
家の前の交差点の信号が短いと
警察署に電話をしたそうです
そんなことをする人が
身近にいることにびっくり(笑)

5月28日

もう梅雨ですか?

寒いので
なべやきうどんを作って食べたのですが
うどんをすすったときに
熱いうどんとおつゆがなぜか鼻の穴にはいってしまい
やけどをしました

5月29日

距離感

朝、身に覚えのないクール宅急便が届く
差出人は母親で
中身は
高級ベーコンと高級ソーセージのパック
そして
賞味期限が微妙に切れている
(賞味期限から数日経っている)(笑)
このあたりに
母親と息子の独特の距離感があるわけで
心理学的に言うと
母と子供の距離感が
大人になったときの他者との距離感の基本になるらしいから
僕の人間関係の築き方の基本もこんなかんじなんだろうな
(変なオチがある)
みんな、ごめんね(笑)

5月30日

今を見据えると言うこと

ダライ・ラマは自らが持っていた行政執行権などの権限を
首相に委譲し
政治的に引退するそうです
伝統的な輪廻転生による権限の継承をせず
時代に即した方法をとりました
彼は、宗教家でありながら
宗教的な幻想に依存せず
とても現実的な対応をする人なのですね
これからは、一人の僧として宗教活動に専念するようです
あのかわいい笑顔が
日本でも頻繁に観られるとうれしい

「俺は聞いていない。」が世界を滅ぼす

組織にかかわると必ず聞く言葉です
政治の世界は特にそうですが
メンツにこだわる人たちばかりで
根回しをしないと
物事がちっとも進まない

「おれは聞いていない」って、海江田大臣
いいんじゃないの?今、聞いたんだから
それで判断すれば。

IT社会なんだから
直接菅さんに聞かないで
わからなかったら検索しろよ(笑)
それが
未来と言うものです。

入稿その2が終わりました
なんだかんだで150点くらい描いたかも(驚)
あと20点くらい
ようやく終わりが見えてきたかな

5月31日

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thurston moore / demolished thoughts

友人のブログで知ったケイト・ブッシュの新譜も同時に聴いたのですが
ケイトが若い頃精神を病んで入退院を繰り返しながら
作り上げてきた音楽とは違う
とても優しい音楽でした
狂気という緊張感ではなく、優しさが生み出す不思議な緊張感
サーストン・ムーアのこのアルバムもそう
ふたりのアヴァンギャルドな音楽家が
50歳を過ぎて獲得した新しい優しさに
感激しながら絵を描いてます

幸せ