かものはし日記 2011年6月号


6月1日

テレビは、毎日観ていれば
それなりに耐性がつくのだけれど
久々に観ると結構きつい
国会はひどいことになってますね

首筋はすでにスーパークールビズ

今日のラジオ川柳の優勝者の作品です
傑作なんだけど笑えない

まあでも
落ちるところまで落ちるのも大事かも
いままで
落ち方が中途半端でした
「落ち」を極めるのも生命力の証

6月2日

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Scarcity of Miracles / king crimson project

御大フリップ先生が引退をほのめかしているので
多分最後のキングクリムゾン
最後のクリムゾンは
アグレッシブさは微塵もなく
メル・コリンズのソプラノサックスが美しい
優しいソフトロックに仕上がっています

中学生から聞き始めてずいぶん経ちました
途中から信者はやめましたが(笑)
あなたの音楽には人生の要所要所で何度も救われました
とてもとても感謝しております

6月3日

贈り物

すばらしいストライカーは、サッカーの神様の贈り物
と、誰かが言っていました
日本にもついに
宇佐美という贈り物が届いたのかもしれませんが
今はサッカーの神様より
政治の神様からの贈り物が欲しい
いや
リーダーじゃなくていいのよ
そんな高望みはしません
もうちょっと普通の人たち
でいいんです

6月4日

一定の目処がついたら

日本語というのは
言葉に保険をかけすぎていて
結局何を言いたいのかさっぱりわからない
自分の主張や情報を伝えると言う
言葉本来の機能がないに等しい(暴言かな)

言葉を「言霊」といい
まるで生き物のように扱う文化は
それなりに素敵だと思うけれど
裏を返せば
言語依存が過ぎる
言葉のもつ呪縛力、影響力、実体化力の恐ろしさに
無頓着すぎるかも

政治家は
とりあえず
英語をつかってください(笑)

6月5日

普通であること

政治家の振る舞いを毎日ながめていると
普通であることが
いかに大事かを思い知らされますね
漫画家の真崎守さんのエッセイの中に

普通の人とは、普遍に通じる人

と書いてあって
20代の頃、普通であることを恥じていた僕にとっては
衝撃的な文章でした
普通であることは
恥ずべきことではなく
とてもオープンで自由なことなのです
今こそ
普通パワーを発揮する時期ですね

6月6日

福島第一原発の吉田昌郎所長のインタビューを観て
ちょっと安心しました
現場の人は管理職と違ってちゃんとしてます
いい面構えです

絵描きも生涯現場です
久々にテレビでいい顔を観られて
元気が出ました

今日の入稿その3でほぼ終了
あとは、リテイクが怖い・・

別の仕事の入稿
小説の登場人物の性別を間違えるという
失敗をしてしまいました
何を考えているんだか・・
もお・・
すぐに修正ができたので
事なきを得ましたが
申し訳なかったです

6月7日

味噌のジョニー

お昼ごはんは近所に新しくできたラーメン屋さんへ
(都電荒川線三ノ輪橋駅前)
味噌のジョニー」という名前のとおり
味噌ラーメン専門店です
ラーメン界で有名な方がプロデュースしたお店だそうです
新しいお店なのにバラックみたいな店構えが素敵
極太のうどんみたいな手打ち麺が特徴ですね
もちもちとした麺に濃厚な味噌スープが絡みつきます
お勧めです

6月8日

そういうこともあるのさ

ここ一ヶ月
ひぃひぃ言いながら描きあげたイラスト200点近くが
全部ボツになりました(笑)
まあ、センスがあわないこともあるから
しょうがないね
ギャラは出るそうなので
よござんした

全力は尽くしたので
意外とさっぱりした気分

6月9日

いきなり解放されたので、サイクリングに行く

埼玉にある
緑のヘルシーロードというサイクリングロードに行ってみました
見沼代用水路に沿って走ります

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緑のヘルシーロードという名前のとおり
緑がいっぱい
森の中を走っているような気分です

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なんだこれは

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しめきり橋という名前の
小さい橋をみつけました
いい名前です(笑)

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踏み切り
多分東武野田線

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終着点

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土手をあがれば、利根川です
利根大堰(とねおおぜき)

日本は水の豊かな国ですね

いつものとおり
温泉ランド(羽生駅前)でお風呂とビール(笑)
今日は90キロほど走りました

6月10日

よくわからないことだらけ

ニュース番組をおしのけてまで
AKB48の選挙速報をやる日テレというか日本は
いまどきの言い方をすると
結構「痛い」国ということかな

「リア充」っていうのは
リアル生活が充実しているという意味か
反対語として
「非リア充」というのがあるんだね
「ホビロン」というのは
ほんとにびっくりするほど論外、ね

「ハイパーメディアフリーター」っていうのは何?

6月11日

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dark magus / miles davis

マイルスが作った音楽的野生世界に
新人の音楽家たちが突如として投げ込まれ
思いっきり必死で演奏しろよ!
でも
空気も読め!
という指令が下る
マイルスバンドにいるという幸せと
マイルスバンドにいるという恐怖
でも
最後に生き残るのは
どんな状況下でも
幸せと恐怖のどちらも意識に上ってこない者
幸せを求めるというのは
恐怖の反動ですから

こんなにまがまがしく激しい音楽なのに
心に静けさを持った人たちだけしか
ここに入れない
70年代電化マイルスの音楽は
生きるとはどういうことなのか
感覚で伝える哲学書ですね

6月12日

軌道エレベータ幻想

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軌道エレベータの最有力材料は、カーボンナノチューブだそうですが
軌道エレベータが実現するころまで生きているとは思えないので
せめて
カーボンナノチューブで作られた重さ5キロくらいの折りたたみ自転車を
作ってほしい
(なるべく安くね)
うちの子(自転車のことね)は結構重いのよ

6月13日

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painter12(英語、試用版)を入れてみる
2年ぶりのバージョンアップ
64ビットのOSにちゃんと対応しています
動作がとてもスムーズです
インターフェースもいい

6月14日

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わはは、楽しい!
painter12の新機能
ミラーペインティング機能
シンメトリーの絵が簡単に描けます
どう描いてもシンメトリーは美しい
これなら
トーテムポールがいっぱい描けます
(実はトーテムポールを描くのが好き)

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メビウス師匠のようなキャラデザインも簡単(笑)

午後は、まつやまさとこさんの個展へ

布絵です
とても品がよくて、センスも抜群
本人の人柄がそのまま出てます
品性は、絵に100パーセント出ますね

6月15日

きりがないな

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ロボットを描くのも簡単

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楽しい・・

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6月16日

最近のチェーン店の居酒屋は
テーブルにタッチパネルが付いていて
そこから注文できるんですね
合理的といえば合理的なのですが
なんかさびしい

6月17日

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時間の終焉 / クリシュナムルティとデヴィッド・ボーム対話集

インドの思想家クリシュナムルティと理論物理学者デヴィッド・ボームの対話集
哲学と物理の接点などという生易しいものではありません
「世界はこれこれこういう仕組みになっているから、大丈夫だよ」
なんていう本でもありません
西洋的な思想はそろそろ限界が来たので、次は東洋思想
ということでもない
原発はだめだから自然エネルギーにしましょう、っていうことでもない

人間は実際に、心理的に
自分のありのままの姿を事実として見ることができないまま
将来自分はこうならなければならないという幻想的な目標を自分に果たそうとする
それが「葛藤」の根本原因なのではないだろうか?ー序文

こういう自分になりたいとか
未来に希望を持って努力するとか
いままで良かれと思ってやってきたことが
葛藤を生み出し、果てしない区別と分裂を生み
世の中を悪くしてきました、という本です

人間は、大昔から
「文化」と呼ばれる逃避装置を使って
現実をちゃんと「観る」ことを避けてきました
過去にこだわったり
未来というものに希望を託して
ようするに「時間」を使って
現在から逃げ続けてきました

過去や未来という「心理的時間」をもつことをやめること
そこから新しい何か(真理)が開けていくはず
でも
どうやってそれを探求するかは
権威や組織や方法論に頼らず
各自ひとりでやること

とても厳しい本です
読むと途方にくれます
途方にくれたい人は是非(笑)
(途方にくれるって、けっこう楽しいことです)

先へ進むためには
未来に期待するという意味での時間の観念そのものを否定し
あらゆる過去を否定しなければならない ・・・デヴィッド・ボーム

これをひとりひとりが実践できれば
世界はほんとに変わるかも

6月18日

新宿常円寺 百か日慰霊法要へ

シャンティというボランティア団体の事務局長関尚士さんのお話が
とても素敵でした
途上国は日本と違って
国家が何もしてくれないので、みんなが助け合って生きている
そういう素敵な部分を日本にも伝えていきたい
とおっしゃっていました
ボランティアって
ただ「助けている」だけではなく
ちゃんと同じ目線でお互いの文化が交流していくことなのですね
目からうろこでした

6月19日

スーパーで
食べごろのアボガドを選ぶのは
けっこう熟練が要りますね
とりあえず
ちょっと押してみてやわらかさを確認するのですが
商品ですから押しすぎてはいけないし
かといって
押さなきゃわからないし
それでもはずれはあるし
難しい

今日はいいのがあたりました

6月20日

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making space / brian eno(2010)

以前はeno先生がディレクターを務めた芸術祭でのみ発売されていたそうです
パッケージアートもeno先生
さすがです
もちろん音楽もすばらしい
そろそろ新作も出ますね
楽しみです

不思議なのですが
この方の新作を聴くと
いつも気持ちが原点に戻ります
(リセットされます)
(迷いがなくなる)

6月21日

微苦笑

(笑)とか w など
一般的に、文章の最後にこれをつけると
これは面白いことを書いているので笑うところだよ
という意味になりますよね
微苦笑という言葉があります
久米正雄という小説家が作った造語だそうです
ニュアンスとしては、微笑とも苦笑ともつかない笑い
(日本語ってむやみに細かいよね)
文章の最後にこれをつけるとなかなかおしゃれだと思うのですが
いかがでしょう?(微苦笑)

夏の準備

仕事をしながら飲むコーヒーが
ホットからアイスへ
暑くなってきましたね〜
今年は省エネがテーマです
近所の東急ハンズで
「エアコン内部クリーナーシュ!シュ!」
を買ってきて
エアコンをばらして大掃除
あまりに汚れていたのでびっくりしましたが
これで古いエアコンとはいえ
ちょっとは冷房効率が上がって
省エネに貢献できるかも

6月22日

夏に至る

本格的に暑くなってまいりました
今夜は熱帯夜だな

友達がいないというのが菅さんの唯一の強みだそうです
確かに周りに気を使う必要ないもんね
世間では
菅さんを応援する気はないけれど
菅さんを降ろしたからってどうなるの?
というなんとなく管さんを応援しているような流れが少なからずあります
いや
僕は応援してますよ
古いシステムを変えるのは
脈絡もなければ根回しもしないこういう無茶な人ですもん

6月23日

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drums between the bells / brian eno

詩人 リック・ホランドという人とのコラボレーション作品
もともとイーノ先生のアルバムタイトルや曲名は
前衛詩的な雰囲気を漂わせたとてもセンスのいいもので
言葉を意味の中に閉じ込めず
空気の中に放つような
とても音楽的な使い方をしていました

言葉は歌である
人々は四六時中歌いあっている

とイーノ先生は言っております
今回の新譜もぐっときました

6月24日

宇宙戦艦ヤマト実写版をDVDで観る

どんなに時代錯誤でも理不尽な設定でも
ヤマト世代としては、観なければいけません(笑)
結論から言えば
元がむちゃくちゃな話なのに
よくがんばったなあと感心
山崎監督さすが
これがないとヤマトじゃないという時代錯誤な要素をいれつつ
現代風にアレンジされていました
沖田艦長役の山崎努さんがとても素敵
いきなり古代(キムタク)をなぐる森雪(黒木メイサ)もかわいい
しかし
日本の役者はどうしてSF映画になると
大根役者になってしまうのか
いつも不思議です
(気合入れすぎです)

6月27日

運悪く
月島で雨

6月26日

しかたがないので
まな板を買い換えました

6月27日


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yellow fever / senor coconut and his orchestra

ラテンなYMOです
こっちのがオリジナル?というくらいはまってます
東風やライディーンなどメジャーな曲もいいですけど
music plansなどちょっとマイナーな曲も渋い

明日からまた暑くなるそうです
これで乗り切りましょう

6月28日

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こんな形の生き物を飼っている夢を見ました(笑)
しかも二匹
雰囲気としては結晶生命体のようだが
なんとなくふわふわしている
餌にあげた海老天(好物らしい)が
おなかの辺りで浮いてみえる
しばらくすると
消化されて消える

夜は落語

落語は他力趣味です
誘われないと行きません(笑)

久々に神保町の落語カフェへ
出演は金原亭馬吉(二つ目)さんと柳家小せん(真打)さん
芸に独特の色気がある馬吉さんのファンなのですが
小せん師匠も素敵でした
どう見ても40代後半に見えるのですが37歳だそうで
その老け顔が芸にそこはかとない品を漂わせている気がします

その後はびーぎょ(ビールと餃子)
夏が来たね!

6月29日

ウィルキンソンのジンジャーエールが好き

ウィルキンソンの辛口ジンジャーエールは
辛口がガツンときてとてもおいしいのですが
喫茶店で飲むとか,
一部の店舗(カクヤスなど)でしか買えず
入手しづらいし
瓶なのでお店に返しに行くのも面倒だし
飲み物だったのですが
ペットボトル版が出て気軽にコンビニでも買えるようになりました
ただ
ペットボトル版は人口甘味料が入っていて
後味がいまいちです
(ま、でもこれもそのうち慣れます)
さらに
ついこの間コンビニに並んだばかりなのに
もう見当たらなくなりました(苦)
辛口すぎて、評判が悪いのでしょうか
残念です

6月30日

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あっという間に一年が半分終わってしまいました
今年は早いですね
のんびりしていると来週あたり年末になっちゃうかもしれません

こりゃ少々あせった方がいいかも・・

子供の頃
壁にあいた穴に指を入れたら抜けなくなって
このままここで飢えて死ぬのかと
ものすごくあせりましたが
あせったおかげで
指が汗をかいてすんなり抜けました
あの時
指が抜けなくてもあせらず悠然と構えていたら
そのまま死んでいたかもしれません(笑)
あせるのも場合によっては大事かも