かものはし日記 2013年4月号


4月1日

ピンぼけな毎日

半年ほど前から
これ以上近視が進まないようにと
仕事と自転車に乗る以外は
なるべく裸眼で生活するようにしています
ちょっと視力がよくなったような気がするのはいいのだけれど
昨晩見た夢が
ピンぼけでした

びっくり

4月2日

自省

「一時にひとつのことに集中せよ。」

と、禅のマスターはおっしゃっております
テレビを観ながら
ラジオを聴きながら
音楽を聴きながら
違うことを考えながら
何かをしながら絵を描いても
いい絵がかけるわけがない

4月3日

背後にある緻密な何かを描きたい

すごい嵐でした
まるで空気の入れ換えというか
自然の空気清浄装置のような
嵐が去った後は
さわやかな夕焼け
我々の背後には
いつも緻密な何かが動いている
自然てそんな感じです

4月4日

物語はいらんな

いろいろなことに活気や新鮮さが失われるのは
 いつも同じ台本で
同じリアクション
同じ衝動、行動
同じ感動
というパターンを繰り返しちゃうから
(ハリウッドの映画みたいだ)
年齢にかかわらず
これを多分「老い」というのかも
違う台本で演じてみても
多分同じ事
(物語なんて皆似たようなもんだ)

台本を捨てなきゃいけない

4月5日

国民栄誉賞に苦言(笑)

長嶋監督と松井のダブル受賞より
長嶋監督とノムさんをダブル受賞させて
安倍首相が記者会見で
「もう野村監督に、俺は月見草とか言わせません。」
と言って笑いをとった方が
支持率は上がったと思う

4月6日

今が大事

ネットを眺めていると
16才で時速150キロを投げる投手を
価値ある「商品」だから
球数制限をしたりして、ケガをしないように
大事にしましょうというおじさん世代と
俺は「今」なんだよ!
というスラムダンク世代(若者)との意見の違いがなかなか面白い
当の安楽投手にとっても
「余計なお世話」みたい

もう経済優先の世界はいやだ!
ってことかもね

4月7日

窃盗犯を目撃してしまう

ベランダにあるハンガーを
カラスにごっそり持って行かれました
巣作りの季節ですか?
プラスチックのハンガーより
針金のハンガーが好きみたい

4月8日

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情報というものは
自分で取材したわけでも、検証したわけでもなく
切り取られた映像や音声
もしくは
誰かが思い入れたっぷりに書いた文章でしかなく
どんなに掻き集めても
実際本当のところはよくわからない
常識や経験に照らして正しいか正しくないかの判断するしかないのだけれど
この常識や経験だってひとつの先入観に過ぎず
そこそこ生きていると
これがあまり当てにはならないこともわかってきた
(ちょっと視点が変れば話は180度変っちゃう)
どうすればいいんだろう、と途方にくれる
人間以外の動物たちは
世界をそのまま受け入れ
何の躊躇もなく行動に移す
先入観のない行動は
その場に秩序と調和という「空間」をもたらす
逆に
隙間すらないきつきつの情報は
対立しか生まない
いつも
「だからあいつらが悪いんだ」という結論だけが導き出される

しばらく途方に暮れてみる
途方に暮れれば
情報と情報の間に隙間ができる
そのあたりが
スタートラインかもしれない

4月9日

私は名詞なんかじゃない
どうやら私は動詞のようだ
進化していくプロセスだ
宇宙の積分関数だ

と、バックミンスターフラー先生のお言葉

すべての人が
動的な積分関数であるはずで
すべての人が
世界を創造する
そんな遠くない未来に
この世から
クリエイターとか
アートなんていう
言葉はなくなるような気がします

4月10日

濃い

食器を洗うときの洗剤って
濃いと思いません?
いつもなくなりかけると水増しして使ってますが
水増ししたくらいがちょうどいい
刑務所から出てきたばかりのホリエモンが
刑務所の食事は薄味なので
娑婆の食事の味付けは濃く感じた
と言ってたのが印象的でした
絵も
もうちょっと濃く描けってクライアントにいわれたり
かとーはオタク度が薄いって先輩のSF絵描きにいわれたり
そんなに濃くなきゃいけないのか
我々は
宮沢賢治がいうところの
透明な存在なんじゃないの?
世の中はもうちょっと「薄く」て良いのでは?

濃くすべきところは
精神の醤油的な部分ではなく
ダシ的部分だと思います
(意味不明(笑)

4月11日

この世の中には2種類の人間しか居なくて
すぐに好きになる人

好きになるのに時間がかかる人
時間がかかるのは
もちろんこちら側の問題で
その人に会うと
自意識とか自尊心が立ち上がってしまって
なかなかその人を素直に受け入れられない
あんたを好きになる前に人生が終わっちゃうよ、みたいな人がいるんだけど
なるべくなら来世に持ち込まず
今生でなんとかしたい

4月12日

官能とはなんだろう、と朝から考え込んでしまうような
工作機械の官能的な振る舞い

http://urod.ru/news/39159

4月13日

友人の結婚式@神田明神
天気もとてもよくて、気持ちのいい日
おふたりの出会いは
4年前の向島アート展
アート展最大の成果ですな

その後は
映画上映会@経王寺

桜トイレ
http://www.youtube.com/watch?v=x0c67nKGWno

なかなか素敵な映画でした
トイレSNSです
孤独な女性たちの映画です
上映後
監督さんとお話したら
監督という立場も孤独でつらいそうです
まあ
みんな「人生」という映画の監督だよね
孤独です

その後は呑み
先日の宴
帰りの電車の中で、今夜の俺は面白くなかったと
反省しましたが
今夜は別れ際、友人が
今夜の加藤さんも面白かったですよ
というお言葉をいただきました
うん、確かに今夜の俺は面白かったと
自画自賛(笑)

4月14日

喜んで

007シリーズの最新作「スカイフォール」を
レンタル屋から借りてきて観ました
シリーズ最高傑作なんでないの?
今回で3作目ですが、相変わらずダニエル・クレイグはかっこいい
大好きです
歴代のジェームズ・ボンド役の中で
一番のはまり役では?
監督はアクション系ではない知性派、サム・メンデス
アクション抑え気味だけど見せ場としては十分
ボンドガールもちょっとだけ
基本的には、ボンド(おじさん)とその上司M(ばーさん)の映画です
(息子と母の物語かな?)
登場人物たちが情を抱えつつも
プロフェッショナルに徹している姿を
細やかに演出しています
後半に出てきたお約束のボンドカーは
なんと初代ボンドカー、アストンマーチンDB5
いろいろしゃれてます

with pleasure(喜んで)という台詞が3度も出てくるのが
印象的でした

4月15日

ボンドもハイテク犯罪に
肉体(アナログ)で挑んでました

友人に
いらなくなったパソコンのハードディスクのデータを
完全に消去したいのだけれどどうすればいいのと聞かれたので
トンカチで叩いて壊しましょう
と答えました
無意味なデータを上書きするソフトとかありますが
最終的には
アナログ的行為が一番確実で安全

4月16日

テロの個人化

先日の007 skyfall
もはや、敵は国家とか組織ではなく個人だというのがテーマでした
コンピュータとネットワークの進歩で
個人でアニメや音楽や映画が創れてしまう時代になりましたが
同時に
個人でテロが出来る時代になりました
3Dプリンターがあれば銃が作れるし
爆弾の作り方のホームページもあるし
スマートフォンを使って起爆装置を作ったり
ハリウッドの映画を観れば手口なども参考になるでしょう
個人の創意が簡単に形になるのと同様に
個人の憎悪も簡単に形になります

すごい未来になっちゃったな

4月17日

http://uniquedaily.com/2012/11/body-variations/

うー、なんか悔しい
こういうのに勝つにはどうすれば・・

4月18日

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視覚は理性的に
訓練されすぎていて
今一度
光を感じるただの触覚であったことを思い出したい

4月19日

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artrageというペイントソフトを試してます
シンプルで使いやすい

4月20日

セノイ族の呑み会

今夜の呑み会のテーマはなぜか「夢」
最近観た夢をみんなで話しました
マレーシアの原住民セノイ族のひとたちは
毎朝自分たちが観た夢を話し合うことで
夢を分かち合い
夢を解釈し
次にポジティブな夢が観られるようにコントロールしているそうです
そうすることで
コミュニティの平和を維持しているのかもしれません

お酒と夢
平和的で良い組み合わせですな

4月21日

寒いです
思わずストーブが再登場
春をなめちゃいかんな

吉野家の牛丼がおいしくなったというので
数年ぶりに食べてみました
確かに薄味になって品が良くなりました
薄味になることで
いっそう肉のうまみが引き立ちます
ずいぶん研究したんでしょうね
さほど高級ではないアメリカ産のバラ肉をこんなにおいしくするなんて
日本人てすごい

4月22日

落とし穴

幸せな人は絵なんて描かない
とは、絵描き同士でよく出てくる自虐ネタですが
絵が
自分と自分自身の関係性の結果になっちゃうから
不幸なのかもしれません
絵が
自分自身のプライドを守り、防衛し、育むための手段になっている場合が
とても多いような気がします
これはアートと呼ばれるものの落穴かもしれない

4月23日

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タイトル「ONE」
横132ミリ縦121ミリ (水彩ガッシュ、色鉛筆、パステル)
1万円

毎年恒例のギャラリーまぁるでの震災チャリティ展
来月の5月7日から開催されます
今日はこの絵をまぁるに搬入してきました
タイトルは「ONE」です
右肩に乗っている一つ目猫は
世界が
敵を作るばかりの2元論から
みんな違ってみんな良い1元論へ向えばいいな
というイメージです
よろしくお願いします

搬入の後は、高田明美さんの個展へ
まず高田さんと絵描き友人たちと3時に待ち合わせをして昼呑み
(浪速ハイボールがおいしかった)
その後高田さんの絵を見て
(30年分のクリーミーマミの変遷がすごい)
また沖縄居酒屋で呑み
さすがに呑みすぎたかも
後半眠かった・・歳かな

4月24日

泡盛健康法

目覚めすっきり
やっぱり泡盛を呑むと体調が良いよ、うん(笑)

4月25日

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友人と
bittorrent syncの実験をする
お互いがこのアプリケーションをインストールして
パスワードを共有すると
お互いのIPアドレスが繋がって
どんな大きいファイルでも簡単に送ることができます
ファイル便のようにサーバー(クラウド)を通さないのでお手軽です
自宅サーバーとかたてなくていいし
ネットワークの知識もいらないし
いろいろ便利になるなあ
こうゆうアプリがメールソフトについているともっといいのに

4月26日

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良い天気です

4月27日

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理想の連休

4月28日

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理想の連休2

4月29日

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理想の連休3

ペイントソフトをいろいろ試す

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pixlrというwebアプリで描いてみました
なかなか高機能

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最近主流になりつつあるペイント+漫画ソフト
clip studio pro
水彩ブラシの手描き感がグッド
描いていて気持ちがいい

4月30日

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確かに銀行のATMは行列でした
いろいろ支払いを済ませて
今月も終わりです
今月末はメビウスな日でした