かものはし日記 2014年6月号


6月1日

赤い電信柱が見える人

来月の
7月15日から7月20日まで
いつものギャラリーMalleにて個展が有ります
時間は12時から19時
最終日は16時までです

タイトルは
「世界を優しく滅ぼす女たち」展
20点の女性の絵
裏設定で
Linux mintの各バージョンに付いている女性名が付いています
Linuxのあり方って
世界を素敵に変えていく方法のひとつだと思って
今回の絵の裏テーマにしてみました
ちなみに彼女は
linux mint 9 のIsadraちゃんです

本日
Linux mintの最新バージョン17、Qianaちゃんがリリースされました
早速インストールしてみました(mate版)
virtualboxのインストールでちょっと手間取ってます・・
もちろん彼女の絵も展示します
どぞよろしくおねがいします

6月2日

よぼよぼのおじいさんが
コンビニでエッチな本を食い入るように観ていました
うーむ、この歳になっても
ここからは逃れられないのかと思うと
若干げんなりする(笑)

お絵かき用のLinuxマシンのOSを
なんとか
最新のLinuxMint17 Qianaちゃんに乗り替える(いや、入れ替える)ことができました
いままで使っていたCinnamonデスクトップは
Radeonグラフィックドライバーと折り合いが悪く
(デュアルモニタ環境がどうもうまくいかない)
Mateデスクトップに変更
操作の段取りやデザインが変わって
ちょっと手間取りました

6月3日

ロバート・フリップ翁もがんばるな

去年活動再開を発表してましたが
9月からのツアーの日程も発表され
ほんとにキングクリムゾンが復活するのですね
それも
トリプルドラム
(ギャビン・ハリソン、ビル・リーフリン、パット・マステロット)
なんと41年ぶりにサックスのメル・コリンズが復活というのが
うれしい
トニー・レヴィンはいるけれど盟友エイドリアン・ブリューはいない
ジャズっぽくなるのかな?
パーカッションばかりだとボアダムスっぽい人力テクノ風?
楽しみだねえ

6月4日

春の祭典 / the bad plus

これはいいです!
ストラヴィンスキーの「春の祭典」のジャズ版
the bad plusは
エレクトロニクスを積極的に導入したりする
最近お気に入りの
ピアノトリオ新解釈型です
激しくてかっこよくて、そしてかわいい

6月5日

猟奇的な犯罪が起こると
たいてい犯人の元クラスメートというやつが出てきて
「彼はほとんど目立たなかった、記憶にほとんどない」
と言う。
こういうあり方が世界を生きづらくしているんじゃないのかなあ
社交的な人ばかりがもてはやされるのではなく
地味な人が目立たず楽しく生きていける雰囲気作りも
コミュニティには大事だと思います

6月6日

いろいろ試した結果

今回のLinux mint cinnamonデスクトップの最新バージョン17
コードネームQianaちゃんは
絵かきにとってほぼ完璧なOSです
何がすごいって
液晶タブレット用のドライバが
最初から入っていて
ペンとポインタのズレを補正できます
ただ
うちの環境では
radeonのグラフィックカードのドライバをインストールすると
cinnamonデスクトップがクラッシュしました
(デュアルモニタ環境)
シングルのほうがいいかも

6月7日

大塚で呑み

山手線の大塚駅って初めておりました
路面電車も走っていて坂のある風情のある街ですね
飛露喜(ひろき)というお酒をいただきました
とても美味しかったです
(ネットで調べたらけっこうなお値段でした)

6月8日

ペン乗りふくろう

タブレットを買うともれなくついてくる
わけないか・・
うらやましいなあ

昨日呑んだお酒の中でもうひとつ
美味しいお酒がありました
十四代 本丸 秘伝玉返し
山田風太郎の「くノ一忍法帖」の技みたいな名前ですが(笑)
ネットで調べたら1.8リットル瓶で2万円ほどします
これも高いなぁ

6月9日

個展のDMの料金別納郵便の部分に使うイラスト
一つ目猫です
毎回、この部分のイラストを描くのが楽しみです

6月10日

DMのデザインはこんな感じ
絵のタイトルは「ウォンバットの美人局」
裏設定はlinux mint 15 oliviaちゃん

6月11日

好きな音楽を絵にする楽しいお仕事@経王寺季刊誌「はすのかほり」表紙

これはピンクフロイドをイメージした前回のイラスト
初期のアルバムatom heart motherがメインイメージです
次は
サックスプレーヤーで作曲家の
john zorn
多くの音楽家やクリエイターに影響を与えた画家で詩人のウイリアム・ブレイク と
からめて描こうと思ってます
もちろんjohn zornはブレイクをテーマにしたアルバムをだしていますし
ブレード・ランナーで
レプリカントのロイのセリフの中にブレイクをイメージしたものがあったり
ジャームッシュ監督の「デッドマン」の主人公の名前は
ウィリアム・ブレイクだし
ELPの恐怖の頭脳改革というアルバムの
「聖地エルサレム」も
アルフレッド・ベスターのSF小説 「虎よ、虎よ」も
一番有名なのは
トマス・ハリスの「レッド・ドラゴン」など
ずいぶん昔から各方面で目にしてきたわりには
あまりピンとこなかったので
少し勉強しようと思っております

でも
やっぱりよくわからないな、この人

6月12日

雨が続きます

梅雨はきらいじゃないです

6月13日

今日は日差しが夏っぽくて気持ちのいい一日

友人のお芝居を観に池袋シアター・グリーンへ
普段は朗読をされている方ですが
芝居もすばらしい
出演者の中でも一際輝いておりました

その後は
西日暮里のもつ焼き屋さんでちょっと呑み

6月14日

「〜のため」は世界を滅ぼす

昨日のお芝居は、特攻隊のお話でした
お国のためといって
命をささげる人たち
「〜のため」ってどうもうさんくさい
子供の頃
あんたのためでしょ
とよく親にいわれました

「〜のため」って
やりたくないのにやっている感満載だし
恩着せがましいし
システムへの依存を強いる言葉です

6月15日

洗濯機が壊れる

そろそろ家の家電が一気に壊れていく予感がします
こういうのって
かたまりでやってきますから

6月16日

4日連続呑みが続きました
半分は仕事の打ち合わせなのだけど
打ち合わせなんて
2分もあれば終わっちゃう
泥酔せずほろ酔い気分で
お互いの言い分を受け入れていく
世界はとても平和です
超えてはいけないボーダーラインも超えずに済みます
まあシラフでも
人生はグレーゾーンをモットーにしてます

あまり分析しない
あまり判断しない
あまり生産性を追求しない

6月17日

O型の部屋は基本的に汚い

先日洗濯機が壊れて
新しい洗濯機の設置に業者さんが部屋に入るので
部屋の掃除をしました
(床も拭いた)
やはり
部屋が綺麗だと気持ちがいいね
たまの来客って大事
昔は
毎月原稿を取りに来てくれる編集さんがいたので
部屋はそこそこ綺麗でしたが
最近はメールで送るので
ほとんど来客がなくなりました
O型は見栄っ張りなので
見栄を張る相手がいないと
とたんにぐたぐたになります(笑)

6月18日

もう夏だしね

そろそろLinuxのTシャツが欲しいな!と
漠然と思っているのです
流れから言えば
愛用しているLinux mintのTシャツを買えばいいんですけど
どうもぐっとくるデザインのものがない
ほんとはこっちが欲しい

openSUSEというLinuxディストリビューションです
かわいいでしょう
でも使ったことないんだよね

自分で作ればいいじゃん、という考え方もあります
どこかのロックバンドのボーカルが
うちのバンドのTシャツが欲しいって?
自分で作れ!
とおっしゃっておりました
正しいですね

6月19日

微調整

いまいちな絵もちょっと直してみたら
ものすごく良くなることがあります
世の中も
ちょっと変えてみたら
ものすごく素敵になるかもしれません
大幅な変更などしなくても
身の回りをちょっと変えてみるだけで
世界はずいぶん変わります

試しにopenSUSE13.1をvirtualboxに入れてみました
何も設定しなくてもちゃんと日本語が使えるし
かっこいいデスクトップ
かわいいカメレオン(ギーコという名前らしい)の壁紙など
すばらしい
とはいえ
virtualbox上だからなのか
自動でも手動でも
mypaintとVLCプレーヤーがインストールできず

残念

6月20日

今週は
日差しは夏らしくても
風は涼しくて
気持ちよく過ごせました
世の中に重要なことなど何もない、っていう気分です(笑)
実際ないんですけどね
物事を重要にすると
プレッシャーや恐怖心が生まれて
ものごとが楽しくなくなります
楽しくないと
全力で取り組めない
・・という悪循環
遠くの国でボールをけっている人たちに伝えてあげたい

6月21日

おせんべいやお菓子の袋に
必ず入っているシリカゲルなどの乾燥剤
子供の頃から
「食べられません」と書いてありますが
どうして食べられる乾燥剤を出さないんだろうと
いつも思います
日本人ならやりそうでしょ(笑)

6月22日

aitendo

昨日秋葉原を散歩していたら
新し目のパーツショップを見つけました
TFT液晶などかなりお安い感じ
arduinoやraspberry piファンの方は是非

カメレオンのギーコちゃんを飼ってみる

openSUSEをインストールしてみました
パッケージ管理などLinux mintとは若干文化が異なりますが
操作感はさほど変わりません
ただ
うちの環境だと
いろいろ具合が悪いです
radeonのグラフィックカードのドライバーと
相性が悪いような

6月23日

うちではギーコは飼えません(いまのところね)

最近、青葉市子さんという方がすごいらしい
これは弾き語りプログレ?
オタク琴線にふれます
機械じかけの宇宙

細野晴臣せんせいも絶賛だそうで
コードとか理解していない天才肌らしい
まあ
天才っていうのは「理解」なんてしていないんだろうな
なにもわからないからわかる
みたいな

6月24日

おつかれさま

図書館の前で
高校生が友人たちとの別れ際に
「おつかれさま」という挨拶をしているのを目撃して
おじさんはちょっとびっくり

おつかれさまという言葉は
多分
肉体的な疲れよりも
人間関係に疲れた大人たちがお互いへのねぎらいにかける言葉だと思います
高校生の別れ際のあいさつにしては
ずいぶんおっさんくさいけれど
最近の高校生は
リアルな付き合いにネットワーク越しのコミュニケーションも加わって
僕らが子供の頃よりは
はるかに疲れるんでしょう

ほとんど一人でいる僕も
人間関係がないわけじゃないのです
自分というやっかいな他人とずっと一緒にいるわけで
これが結構疲れるのね

ほんとに関係性って大事なのか
そもそも
関係の仕方がまちがっているんじゃないかとか
いろいろ考えます

おつかれさまです、自分に

6月25日

今年の春に出た村上春樹の短篇集
「女のいない男たち」をつらつらと読んでおります

良い作家というのは
聞き上手なんでしょうか
世界の言い分をじっくり聞いて
適切な相槌をうつ
その相槌が小説になっている感じです

彼女いない歴が年齢と同じ人の話かと思ったら
そうではなく
大切な女性を失った人の、失うかもしれないと恐れている人の喪失の物語です
昔、友人が
神様は与えてから奪うのよ
と言ってましたが
「無常」は神様の生業ではなく
この世界唯一の法則です
この法則を受け入れた人だけが
喪失の物語から開放されるのでしょうか

開放されたいです

6月26日

世界とのシンクロ率を上げる

若干小洒落すぎていて
たまに鼻につく表現もありますが
相変わらず村上作品は示唆に富んでおります
自分を
世界を
受け入れなかったことで
自分の周りの環境のバランスが次第におかしくなっていく
というような話があって(多分)
なかなかおもしろい

100%は無理としても
世界や自分を受け入れる率を少しづつ上げていく
これからは
そういう作業を個人レベルでしていけば
世界はいい感じになっていくような気がします

ちなみに
うちの携帯もパソコンも
「し」と入力すると
一番最初の候補に「しょうがない」が出てきます
世界とのシンクロ率が上がっている証拠です(笑)

6月27日

青色吐息発生中

6月28日

crunchbang linux

最近のお気に入りです
軽量高速で、グレーを基調としたモノトーンのシンプルなデザイン
(フリージャズのアルバムデザインみたいな感じが素敵)
ランチャーにはスタートボタンすらないし
デスクトップにアイコンが置けないという徹底した潔癖ぶりもいい
操作は右クリックでメニューを出すか、ショートカットキーを使います

本家はここ
日本語化はここ
お世話になってます
(日本語化してもメニューは英語、というところもかっこいい)

最近しょっちゅうLinux OSを入れ替えてばかり
もう依存症です(笑)
(絵の具が乾くのを待っている間にするのに
ちょうどいい作業なんだよね ~)

6月29日

6月30日

個展の絵がだいたいそろってきたので
つらつらとタイトルを考えております

今年ももう半分
今年も早いなあという発想は
世間の流れに準拠しているからですな
生命の流れに従っていれば
永遠です
生と死の間に境界線なんてないですし
時間なんて存在しませんから

人が抱く幾多の幻想の中で
一番人を不幸にしているのは
「時間」かも