かものはし日記 2014年9月号


9月1日

幻獣神話展の絵をアップしました

前田有一さんの超映画批評を読んでいたら
ルパン3世実写版が3点だったのでびっくり(100点満点中)
まあしょうがないかな

9月2日

仲良し

自然というのは
人間が考えているよりはるかに奥深いです

9月3日

invention of animals / john lurie national orchestra

長期にわたって病気療養中のサックスプレーヤー
ジョン・ルーリー
ついに復活!と思って小躍りしたのですが
未発表音源でした
とはいえ
相変わらず透明感のあるサックスプレイが美しい
ジャケ絵のような感じ
この絵は彼の作品です
サックスが吹けなくなってから
絵かきに転身して
何年か前にワタリウム美術館で個展を開いておりました

いつかまた
彼のサックスが聴けることを望んでおります
一番好きなサックスプレーヤーです

9月4日

SFマガジン連載、梶尾真治作「怨警星域」が
ついに最終回
9年前から挿絵を担当させていただいております
大団円です
もう泣きながら描いてます

お世話になりました!

9月5日

生命を観念に貶めない

世界では自殺する人が40秒にひとりだそうです
戦争で死ぬ人より多い
死にたい気持ちはよおくわかりますが
ほっとけばそのうち死にます
夢や希望がなくても大丈夫です
観念と生命活動は
全く関係ありません
闇の中に夢や希望の光を当てて
陰影を作らないこと
光があれば影ができる
生命って
闇の中でもどんどん歩けるように
できているはずです

9月6日

今週は邦画をBGVにしてお絵かき

カラスの親指
小さいおうち
蛇のひと
舟を編む

など
どれもこじんまりとしたいい映画です
日本はこじんまりとした国なんだから
こじんまりでよろしい
無理にど派手なアクションをすることはない

蛇のひとはちょっと異色でした
ひとの闇の部分を扱った
いろいろな捉え方ができる深みのある作品


9月7日

実は使ったことがない食材

かぼちゃを頂いたのだけれど
どう料理していいか迷う
クックパッドを眺める
最終的には薄切りにしてきんぴらっぽく炒めればよかろう

9月8日

中秋の名月ですが
雨で残念
耳を澄ませば
虫の音が聞こえます
隣のビルの屋上のささやかな空中庭園?からかな
明日は
スーパームーン
先月は雨でしたが
明日はどうでしょ

9月9日

明るい夜

見事なスーパームーンでした

9月10日

闇の中の男 / ポール・オースター

妻を失った男と恋人を失ったその孫娘が
えんえんと映画を観ている
その中に出てくる
小津安二郎の「東京物語」の感想がすばらしい

自分を許せないひとたちの物語
相変わらず破滅的な世界ですが
なぜかかわいい
そして優しい

自分を許さないという内的戦争が
このひどい現実の原因なんでしょうが
どうやったら
人は自分のことを許せるんでしょうね

装丁も素敵です

9月11日

最近、おれらの森に
世界を救いたいとかいう若者が迷い込んでくるよな

指輪とか持ってるだろw

なんか
ここは迷宮の森とかよばれて恐れられているみたい

入り口から入れば
地図があるのにな

9月12日



世界で一番軽いロボット(クラウド型)

絵本を描きたいなあと思っているのですが
お話ですな、問題は

9月13日

龍樹

9月14日

ボウフラはバクテリアを食べて
水を浄化するらしいし
蚊は
受粉もするのでいないと困るそうです
最近デング熱ですっかり悪者ですが
あまり人間が過剰反応して
絶滅でもしたら大変です
われわれもふくめて
全部で一個の命ですから

9月15日

ゴキブリは
尿酸を分解してアミノ酸に変換するバクテリアと共生しているので
ほとんどおしっこをしないそうです
リサイクルとエコロジーに長けた
ほとんど完全生命体
蚊もそうですけど
ゴキブリも偉大

いつかゴキブリホイホイを素通りするであろう

9月16日

ウツボのうっちゃん

最近、食材は
浅草のドンキホーテで購入
(ビールが安いし)
入り口の水槽のウツボが目当て
とはいえ
お疲れの様子であまり顔を見せてくれない

うっちゃんはつらいよ

9月17日

友人のグループ展のはしご@銀座

さかうえだいすけさんは
新たに「野菜」というジャンルを開拓したようで
とてもおいしそうな絵でした
何を描いても彼の絵は優しい

谷野まことさんの絵には
独特の重さがあって
青空の絵が
海の底みたいな感じで気持ちがいい

絵というのは
性格と一緒で
短所と長所が表裏一体
その出し入れに醍醐味があるんですよね

9月18日

神様を信じているわけじゃないけれど

とある海外ドラマを観ていたら
登場人物であるキリスト教の神父の
「神様の贈り物はその人望むものではないかもしれないけれど
その人に必要なものである。」
というセリフがなかなか素敵でした
人生において
日々与えられる状況は
望むものとはちょっと違う気がするんだけど(笑)
多分とても必要なものなんだろうなあ

9月19日

うちの近所のコンビニの店員さんは粒ぞろい

コンビニの店員さんのかける言葉で
ちょっとうれしくなって
その日一日が楽しかったりして
接客業をされている人たちの何気ない一言って
けっこうすごいパワーがあるような気がします
世界が変わる最前線はこういうところからかも

9月20日

時は何も解決しない

9月21日

久々に近所の鈴木酒販で角打ち
最近の立ち呑み、角打ちブームのせいか
休日はとても混んでます
ちょっとキューピー顔のかわいい店長さん目当ての
女性ファンもいるみたい

お酒は定価だし
いろいろな銘柄も体験できるし
皆さん楽しそうです

9月22日

荒野

BGMはこれ、もしくはこれ

9月23日

ドンキホーテ浅草店入り口の水槽の中のうっちゃん(ウツボ)

浅草にあるふくろうカフェでふくろうにさわる

9月24日

the psychedelic sounds of the 13th floor elevators
/13th floor elevators

66年作のテキサス・サイケデリックの名作
デヴィッド・リンチはこういうのを聴いて育ったんだろうなあ
深い闇と暖かさ
kingdom of heavenがお気に入り

9月25日

何かを考えるときは
頭だけじゃなく
体全体を使っている感覚で考えるといいそうです

9月26日

むかーしからお世話になっている編集さんと呑み@蔵前

最近、和太鼓と篠笛を習っているそうです
太鼓は体のリズムを整え
笛は呼吸が深くなる
いいですねえ

笛はカラオケ屋で練習しているそうです

9月27日

友人の展覧会におじゃましたあと
新橋から秋葉原にかけて立ち呑みのはしご

アキバの酒場がおすすめ
お酒も料理もおいしいし、とてもリーズナブル
お客さんは善良な大人のオタクたち
お店のお姉さんが美人でとても感じがいい
(食べログによると彼女目当てのお客さんが多いっぽい)

9月28日

しいたけ栽培もしているイラストレーターのさかうえさんから
ぷりぷりの肉厚のしいたけが届く

チーズを載せてオーブントースターで焼いて
日本酒と一緒にいただきました
いつもありがとう~

9月29日

山本正子さんの個展@下高井戸
自転車で自宅から下高井戸まで20キロ
ポタリングにはいい距離です
天気もいい

新見南吉の「手袋を買いに」の絵本の展示です
随分昔にこの物語を読んだ時
雪の眩しさを
初めて積もった雪を見た子狐が
かあちゃん、目になにか刺さってるよ痛いよ、取ってよ
というふうな描写で表現していて
それに衝撃を受けました
そんな感じに雪が素敵に描かれていました

9月30日