かものはし日記 2017年1月号


1月1日

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします

久々に実家でお正月
大晦日の自転車長距離ライドで正月早々筋肉痛
今年は境川サイクリングロードを抜けて藤沢経由で実家へ
(1号線は坂が多くてつらいので)
神奈川県の境川サイクリングロードは
けっこう整備されていていい感じ
桜の季節に走るといいかも

実家から帰宅後
去年とてもお世話になったご近所の方に日本酒を持って
ご挨拶

1月2日

この音楽は、機能性の音楽である
日常生活の中で有用な場所をみいだしうる音楽(eno談)

brian eno の新譜 reflection を聞きながら日常生活に戻る
元旦発売です

1月3日

暫定的な世界の片隅に

今の科学がとりあえず正しいかもという感じで暫定的であるのはもちろんのこと
あらゆるものが一時的であるこの世界は
ゲームのルールすら暫定的なゲームなのだ
ルールがなくても
僕はプレーヤーとして「在る」のだ
不思議な世界である
生まれて半世紀をすぎてようやく慣れてきたよ

1月4日

1月5日

今年は
デジタル、アナログ両方の絵を描くので
机の位置をちょっと変えて
部屋の模様替え

そういえば
実家に帰ったとき
ずいぶんものが減ったなあ(ピアノとか)と思って母に聞いたら
健康なんだけれど
年齢的にそろそろ
死に向けて着々と準備をしているそうです
(着物なども処分したそうで)
常に感傷に流されない母親のあり方に
息子ながらちょっとうっとりする

1月6日


建前という偉大な思想を基盤にした
民主主義という幻想が崩れつつある中で思うことは
人間は社会的動物じゃあないんじゃないの
猫に近いんじゃないの
猫的民主主義とは何か、ということですよ

1月7日

昨日友人とも話していたんだけど
最近の映画の傾向として
主人公に余計な重荷を背負わせない
状況に抗わず淡々と世界を受け入れていくという
物語が増えつつあるような気がします
建前から本音へと
未来の歴史学者なら今の時代をトランプ時代と名づけそうな気がする世界のなかで
あんたは嫌いだけど
でもどこかに接点はあってそれを探そうよ
と、もう一歩踏み込むと面白くなりそうな2017年初春です

とても寒い

1月8日

1月9日

物語とは傷口である
自分がぐっとくる物語を分析してみれば
そこには自分の抱えている精神的な傷口が見つかると思います
ちまたで評判のいい
邦画アイアムアヒーローを観てみました
ゾンビものです
どうもゾンビと吸血鬼ものは僕の傷口と一致しないので
ぴんとこないのですが
なかなか面白かったです
ゾンビと人間のあいのこという設定の女の子がかわいかった
あいのこ設定はいいですね
僕の傷口に一致します(笑)

1月10日

女の子とシュレディンガーの猫

devid bowie のシングルアルバム「no plan
生前最後の録音だそうです

トランプの就任式のとき
ボウィとパット・メセニーの this is not america
を誰かが歌わないかな

1月11日

1月12日

女の子とシュレディンガーの猫2

1月13日

左足の人差し指がかゆいので
時期はずれの虫刺され?と思ったら
しもやけでした
生まれて半世紀以上経ちましたが
初めての経験ですな

1月14日

クロッキー教室
あんまりうまくならないというか、下手になっているような

1月15日

アート・リンゼイ、13年ぶりの新譜「ケアフルマダム」を聴く
相変わらずの歌声
相変わらずのポップでアヴァンギャルドな音
ノーチューニングのノイズギター
何も変わらなくても素敵

1月16日

歯医者さん

どうやら次で終わりそう
歯の再石灰化をうながす治療法なので半年くらいかかりました
歯の神経を抜かないですむ3MIX-MP法はうまくいったみたいです
寡黙でちょっと怖い職人気質の歯医者さんが「よし」って言ってましたし
しかし
歯医者さんがいうところの
舌の力を抜いてというのが、いまだにうまくできない

1月17日

1月18日

更新料を払いに2年ぶりに不動産屋へ
2年が経つのは早いねえと不動産屋さん

よく聞くし、自分でもよく言う
今年もあっという間でしたね、という言葉が生み出す時間感覚は
日本語を使う日本人特有のものなのかなとふと思う
他言語はどうなんでしょ

言葉によって脳は世界を認識している
言葉が思考や知覚すら支配しているような
言葉の限界が世界の限界でもある
日本語を使っている限り
今年もあっという間だ(笑)

1月19日

1月20日

猫目カメラ

シーレもメビウスも捨てた

大量の画集や写真集を
ちょっとずつ捨ててます
いっぺんに捨てると運ぶとき腰にくるので
(ほとんどハードカバーなので重いのよ)

あと一回で我が家から
本というものがなくなります
(活字の本はもうすでにない)

1月21日

腰痛再発
やはり昨日の断舎利で腰が

ネットでアクリル絵の具用の筆を買ったのだけど
違うものを買ってしまった
ま、これでもいいか

1月22日

平凡の質

価値観を変えたり
新しい何かを提示するのも
アートの重要な役割なんでしょうけど
何事もない日常の
淡々とした生活のリズムを注意深く刻む
「平凡」の質の向上こそが一番クリエイティブかも、と思ふ今日この頃

1月23日


1月24日

歯医者さん終了

とても腕のいい歯医者さんでした、こわいけど

1月25日

反応とは何か

つまらんことにいちいち反応しているトランプを見ていると
ああ、彼は世界反面教師なんだな
と思う
どんなことにでも反応しなければ気がすまないという感情とはなんなのか
彼を見ていると自分を見ているようだよ
自分の中にあるトランプ的な何かを検証してみる

人類が新たな秩序を獲得するための進化に必要なキーワードは
たぶん
「いちいち気にしない」(無視ではない)
だと思う(笑)

1月26日

地獄とは他者である、とサルトルさんはおっしゃっていたそうですが
世の中
だんだんとそれが強化されていく感じですかね

1月27日

szun waves / at sacred walls

インストロックです。
エレクトロニクスでフリージャズでロックな感じ、好物ですな
呪術的なドラムがいい

1月28日

ご近所の友人から
東京都の災害救助用クラッカーをたくさんいただいたので
クロッキー教室の人たちに配りました
友人いわく
クラッカーよりもクラッカーの鮮度を5年間保つパッケージに
日本しか出来ない技術が使われているそうです

クロッキー教室&呑み
鶯谷に新しく出来た立ち飲み屋でみんなと呑む

1月29日

1月30日

オルタナティブ・ファクトな世界

今、アメリカでは
ジョージオーエルの傑作SF小説「1984」がうれているそうです
デストピアSFは実際そうなっちゃうとシャレにならんじゃないか

1月31日

うそじゃないよ、オルタナティブ・ファクトだよ
という言い草がはやりそうな気がしつつ
1月が終わる