かものはし日記 2018年3月号


3月1日

漫画(短編集) 「青空と殺意」 発売中です

闇の中で苦しみの炎を意識の明かりとする人たちへ

3月に入っていきなり春の嵐
豪雨
雷が鳴ってます
遠くのほうからサイレンの音

3月2日

いきなり春ですか、暑いです

3月3日

桃の節句

chrysta bell / we dissolve

去年、ツイン・ピークス ザ・リターンでタミー・ブレストン役に大抜擢?された歌姫
噂によるとリンチ監督の愛人らしい
アルバムも不穏な感じが愛人らしくてとても素敵

david lynch presents crystabell in antwerp

リンチ監督の好みの女性観は一貫してますね、さすがです

ちなみに
noir jazz , dark jazz , doom jazz といった暗めのジャズのジャンルは
ツインピークスのサントラが発端のようですね

3月4日

3月5日

近所のおじさんと呑む

夕方呑みです
16時集合18時解散

3月6日

呑んだ翌朝のコーヒーはまずい

若者のロック離れで
エレキギターのレスポールで有名なギブソンが経営危機だそうです
若者の○○離れというのは良く聞く話ですが
ロック離れっていうのは、ちょっとびっくり

ほんとかいな
じゃあ、何を聴いているんだ
打ち込み?

3月7日

open reel ensemble

オープンリールデッキを楽器として使ったミニマルバンド

こーゆうのを見ていると
若者には特にギターは必要ないのかもしれない

大好きなポスト・クラシカル系の作曲家ヨハン・ヨハンソンさんが
先月亡くなっておりました(涙)
まだお若いのに

ブレードランナー2049の途中降板が悲しかった

どの作品も大好きですが
ドキュメンタリー映画「free the mind」のサウンドトラックを

3月8日

自転車で豪快に立ち漕ぎするばーさんを目撃
元気をいただきました

3月9日

3月10日

joanna brouk / the space between

この方はほんとにすばらしい

3月11日

this is not THIS HEAT

伝説のエクスペリメンタルパンクバンド
THIS HEATが14人編成のオーケストラで復活して
去年からツアー中です
(日本には来ないのかな)
もちろん、オリジナルメンバーのチャールズ・ヘイワードもチャールズ・バレンもいらっしゃいます
もう、うっとり

this is not this heat live au Centquatro,paris 14-03-2017

溝の口のおもろい友人夫婦宅にお呼ばれして呑み
おいしい料理にウオッカ呑んで
帰りはさすがに自転車をたたんで
電車で帰宅

楽しかったよぉ、ありがとう!

3月12日

3月13日

3月14日

アナイアレイション 全滅領域

ネットフリックス配信
タルコフスキーのストーカーのような
JGバラードの結晶世界のような
美しいSF映画
原作より物語が整理されていて
より明確に女性映画にもなっているところがすばらしい

女性ばかりの部隊がエリアXという謎の領域へ入っていく
ジョン・カーペンター監督の傑作SF映画「遊星からの物体X」は
登場人物が全員男でしたが、これは
女性版「物体X」といっても良いでしょう

ネットフリックスは相変わらず攻めている
こういう地味で渋いSF映画って、もう大手の映画会社は作らないものなあ

3月15日

謎の領域、異様な生態系、進化
異生物との同化、記憶の喪失、クローン
現代アートのような風景
難解で哲学的なSFっていう感じですが
基本的にはシンプルな夫婦愛を描いた物語のような気がします
ブレードランナーもそうですが
SFには
わざわざSFにしなくちゃいかんのか、という
この手のまわりくどい恋愛ものがけっこうあります

そして
わたくしはこーゆうのがかなり好きであります

3月16日

オタクのおじさん向けファンタジー
今週のヴァイオレット・エヴァーガーデンも良すぎて涙腺崩壊
花粉の季節の目の洗浄にお勧めです
すっきりします

3月17日

昔は群れの中の一匹の羊であるより
孤独な狼でありたいとひそかに思う男たちが
あちこちやたらにいたような気がする
(藤沢周平)

3月18日

のんきと見える人々も
心の底をたたいてみると
どこか悲しい音がする
(夏目漱石)

3月19日

ウエストワールド シーズン2

西部劇じゃないです
人工知能のお話
人造人間を鏡にして人間とはなんぞや、と問いかけること
SFの醍醐味です
世界で最も優れた脚本家の一人であるジョナサン・ノーランの脚本ですから
期待大
(シーズン1はすばらしかった)
ブレードランナー2049にがっかりしちゃった人は
ぜひこちらを
ブレードランナーのスピリットを継承しているのは
こっち

日本の映画を観ていると
(三度目の殺人、観ました)
日本のサッカーとイメージがかぶる

どちらも文学なの

もうちょっと音楽よりだとうれしい
もうちょっと音楽よりじゃないと世界に通用しない
世界共通言語は音楽ですから

3月20日

毎朝、すべてをあきらめられると
その日一日調子がいい

3月21日

3月22日

3月23日

tomaga / memory in vivo exposure

昔はよかったという話はよく聞くけど
どう考えても「今」のが楽しい
もちろん音楽も

3月24日

情に流されず安易に救わない
野木亜紀子さん脚本の法医学ドラマ、アンナチュラルはとてもかっこよかった
過去を背景をあまり書き込まないことで
登場人物たちの「今」感が伝わってきて気持ちがいい

現実でも
人生の背景にとらわれると身動きが取れなくなって
情熱を失います

ブルースクリーンが頻発するようになったので
パソコンのCPUファンのお掃除
(埃の塊・・)
ファンをはずしたヒートシンクをお風呂に漬けて
ジョイで洗う(笑)
あとは布団乾燥機で乾かす
もう老眼で
基板の文字とか、CPUファンをはずすときに必ずちょっと曲がってしまうCPUピンの補修とか
ほとんど見えないので
勘でなんとかする

歳を重ねるごとに「勘」は重要になってくるのだ
もちろん絵も勘で描いている(笑)

3月25日

ビットコインのシステムを支えるブロックチェーンという分散型台帳技術がなかなか面白い
スカイネットのような人工知能ができちゃう可能性もあるし
中心と言うものが存在しない、巨大な仲介者(アマゾンとかアップルとかグーグルとか)に
支配されない世界ができるかもしれない
なんかもうSF
いまや映画や漫画や小説より技術者がSF

ただものすごく電力を食うみたい

3月26日

詩人のための量子力学

ぐっとくるタイトルです
かつてのライアル・ワトソンのように
科学を「詩」として解釈してくれる方が少なくなったような気がします
科学はますます
「詩」に近づいているのに

若い友人の絵描きのグループ展へ@銀座

アクリルガッシュと岩絵の具を使って
独特の空気感を表現しておりました
さすがです!

3月27日


う、季節の変わり目のぎっくり腰の予感

マイニングPCの自作がブームっぽいですな
グラフィックカード10枚くらいつなげて
まるで自宅にスパコンがある雰囲気は
メカ好きにはロマンチックですが
(お金も儲かるらしいし)
うるさそうです
そして電気代がすごい
みんながマイニングを始めたら
たぶん原発再稼動でしょう

3月28日

kip hanrahan / crescent moon waning

7年ぶりの新作だそうです
90年代はよく聴きました
おしゃれなアヴァンギャルドジャズという感じでしょうか
この方は自分がきらいなミュージシャンとわざと一緒に仕事をするそうで
なかなかの自己探求者だと思います
ふつう嫌いなやつは避けるよなあ
でも嫌いなやつほど自分に似てる

お花見@飛鳥山
めちゃくちゃ込んでる上野に比べると比較的空いていて
穴場感がある飛鳥山です
夕日できらきらと輝く桜の花びらが雪のように降ってきて
うっとりでした

3月29日

3月30日

mazzy star / into dust

毎日暑くてちょっと弱っているかも
弱っているときは、サイケな女性ボーカルに限る

3月31日