かものはし日記 5月号


5月1日

昨日の続き
人の体がラジオならば
その人独自の
その人にしか受信できない周波数帯域というのがあるはず
それが見つけられたら
幸せだよね

ターンAガンダム
19世紀頃の建築物
たこ型の機械兵器
なぜかジュールベルヌの宇宙戦争を観ているような・・
モビルスーツが地面にいっぱい埋まっている
そのうちホワイトベースも掘り出すんだろうな
アムロも埋まっていたりして
シャアも・・(笑)
さらに深く掘り進むと
マジンガーZやらゲッターロボが埋まっていて
スーパーロボット対戦に突入するらしい・・
冗談はさておき
鈍感さ
人の鈍感さが
少しづづ大きな戦争に流れていく様をターンAガンダムは
丁寧に描いている。
どうしてこんなにも鈍感さがはびこるのか
それは
理性が感情よりも優位にあるから・・
感情というものを理性は見下している。
でも
人の気持ちを、世界の気持ちを察するのは
理性ではなく感情のはず。
理性に押さえ込まれた感情は
「鈍感さ」という現れ方しかできない・・
(それはいつも怒りに変換される。)
理性にとらわれない本当に感情的な人って
実はとても優しく繊細な人なんだと思う。

5月2日

昨日テレビ中継でみていた
横浜マリノス VS 名古屋グランパスエイト
今年のベストゲームに選ばれそうなすごい試合
特に後半
両チームひとりづつ退場者が出て10人対10人
このくらいの人数の方が実はボールがよくまわるし
選手は攻め上がったり守りに戻ったりと走りまくって面白いのだ
11人はちょっと多いかもしれない
試合時間前半後半合わせて90分というのもちょっと長いかも
ハーフ35分で全部で70分でいい

腰痛がいつまで経っても治らないので
薬局に行ってまた新たな湿布薬を試してみようと思い
薬棚を物色していたら
活性型ビタミンB12配合?の飲み薬があって
やけに値段が高いのでちょっと効くかもしれないと買ってみた。
食後に飲んでみる。
お、ちょっと楽・・かな(気のせい?)
そうか、ビタミンB12が足りないと腰痛や肩こりになるのか
ビタミンB12って何に多く含まれているんだろうか

安易に自分に向かって
答えのない問題を問いかけるのはやめましょう
なんで生きているか、とか
なんで絵を描いているのか、とか
なんであの子が好きなのか、とか
・・・、とか
考えると一歩も動けなくなることってあるでしょ。
ゲジゲジに向かって
君はそんなたくさんの足をもつれもせずにどうやって歩いているの?と
問いかけた瞬間に
ゲジゲジはおれはどうやって歩いていたのかと考えてしまい
歩けなくなってしまうのと同じです。
これを「ゲジゲジ効果」といいます。(笑)

5月3日

何度もみたんだけれど
朝NHK教育で「萌の朱雀」をやっていたので
またみてしまう。
みればみるほど心臓に堪える切ない映画
人は誰かと出会うより
誰かと別れることの方が大切なのかも・・
事のすべてを見透かしているようなおばあちゃんのまなざしが
優しくそして少し恐い。

5月4日

仕事をしながら
快進撃うたえもん、最終回特集を観ていて
ウルトラセブンのラストで泣きそうになり
あらいぐまラスカルのラストで泣いてしまい
(一度人間が飼ってしまった野生動物を自然に帰すのは反対
最後まで責任をとれ。)
フランダースの犬のラストは耐えられなくなってチャンネルを変えた。

5月5日

自由業者にとっては
ただ単に不便なだけのゴールデンウイークもやっと終わり
僕にとっては
腰痛に始まり腰痛に終わった
なかなか辛い一週間でした。
なんとか
ビタミンB12配合の飲み薬が効いたらしくて
痛みもだいぶ引きました。
(やれやれ、これでやっと体を伸ばして眠ることができる。)

5月6日

腰もすっかりよくなって
スポーツサンダルを買いに自由が丘へ
(腰をかばって使っていた筋肉がちょっと痛いけれど・・)
電車の中で
明らかに初デートと思われるカップルの会話に聞き入る。
全くかみ合っていない会話が初々しい

5月7日

やっぱり朝起きるとまだ腰が痛い・・

時間というのは
現代では過去現在未来という直線的なイメージなんですけれど
昔の人たちはもっと空間的に時間をとらえていたようです。
たとえばサンスクリットで言えば
昨日と明日は同じ単語らしいし
おとといとあさっても同じです。
(感覚的にちょっと分かりづらいね・・)
多分時間というものの捉え方で世界はずいぶん変わって見えると思います。
この世の中で時間だけが直線的に一方向しか移動できなくて
なにか不自由そうでかわいそうな感じがするのです。
もっと空間的に
もっとうねるような自由な時間の中で
世界をとらえられたら
感じられたら
どんなに素敵だろう、って思います。
過去の記憶の積み重ねだけが自分というものを作りだしているという幻想も
未来に対して何か企画を立ててそれを実行しなければならないという強迫観念も
もとはといえば時間が直線的にしか移動できないからです。

5月8日

NHK教育の10代の言い分を観る
今日のテーマはコミュニケーション
世の中は相変わらず
積極的で明るくて話題の豊富な楽しい人たちが牛耳っているわけです。
出演している少年少女たちはやっぱり
自分の思っていることを言語化することに長けている人。
世の中には人前で何をしゃべったらいいのか分からない人がたくさんいます。
でもそれは何も考えていないわけではなく
自分の思いをうまく言語化できないわけでもなく
ただ自分の思いを伝えるための言葉が存在しないだけ
なのではないかと思えて仕方がないのです。
積極的で明るくて楽しい人たちは
彼らが何かを伝えようとするのをじっくり待ち続ける忍耐力など
持ち合わせてはいないのです。
積極的で明るく楽しくて言語能力に長けた人たちの
変わり映えしない世界観にも少々うんざり。
というか、うるさい。
ぺらぺらよくしゃべる奴って
言葉に操られているだけで
自分の思っていることなんて本当はしゃべっていないんだよ。
(何を隠そう僕もそう(笑))
番組にならないこと覚悟で
無口なやつを集めてライブで討論会をやるというのはどう?
3時間誰もしゃべらなくても
何かが伝わるような気がするし
何かを感じることができるかもしれない。
もうちょっと違ったコミュニケーションの方法を模索しないと
世の中は積極的で楽しい奴ばかりがべらべらしゃべる
うるさいだけの世界になるぞ(笑)

5月9日

辞書を引くとき
ついつい捜すべき単語ではない別の単語に目がいってしまって
結局何を引きたいのか忘れてしまうことがよくあります。
たぶん医学的に問題があるような気がしますが(健忘症?ぼけ?)
辞書はそのくらい面白いのです。
早食い・・食べ物を早く食べること
「そのまんまやないかー!」とつっこみ入れたりしてね。

腰の調子がいいので
久々の遠距離散歩
(この過激な散歩できっと腰を痛めたんだと思うけれど・・)
私鉄の駅を5つほど歩き倒す
(私鉄の駅だから大した距離ではないんだけどね)
その間、目に入った古本屋を全部チェック
目に入った猫、全員に挨拶。
目に入ったさわらしてくれそうな飼い犬、全員にさわる。
目に入った大木全部に抱きつく(うそ)
目に入った女の子全員・・(うそだよ)
前を後藤が歩いていたのを見つけて追っかけていって殴る(うそです)

5月10日

散歩をしていたら
アスファルトの上にカラスのうんことおぼしきものが
点々と連なって直線的にのびているので
どうしてだろうと見上げたら
電線がうんこ直線と平行に走っているのを見て納得。
カラスの電線連れうんこだね(笑)
カラスはね
ほんとにかっこいい
見ているとほれぼれしちゃう。
(燃えるゴミの日の朝はたくさんいるね。)
カラスが大好きな小説家がいたよね
誰だっけな。
昔、レイン ツゥリー クロウという
タイトルだけにつられてあんまり好きじゃないデビットシルビアンのCDを買った覚えがある。
(陰気で後ろ向きな歌声だ・・)
デビットシルビアンって
顔はかっこいいけど、でかいよね。
(ファンの人ごめん・・)

5月11日

原初的衝動に従って生きている人
自分の魂の奥底から発せられる声に従って生きている人は
強いし
間違わないし
素敵です。
先日なくなられた東山魁夷さんは
絵を描くことは祈りである、とおっしゃっておりました。
人は絵から発せられる画家の
原初的衝動に
生命力に
感動するのです。
絵の持っているテーマとか理念とかそういうものに感動するのではありません
理念では感動できないはずです。
ただ感心するだけです。
ある本を読んでいたときに
原初的衝動という言葉が出てきて、なんだろう、と思いました。
きっと本能ではありません
そして
東山画伯の言葉をふと思い出し
あ、そうか、って思いました。
祈りです、きっとね。

本屋さんで中学生くらいの男の子が
しきりに回りを気にしながらエッチな本を立ち読みしているので
そーっと近づいていって驚かす。
堂々と読めよ(無理か・・)

5月12日

波打ち際に建つ小さな動物園
夕方
オレンジ色の空
潮がすこしづつ満ちてきて動物園が水没していくため
園長さん以下職員さんたちが一匹づつ動物を抱えて近くの小さい島に移動する。
たまたま遊びに来た僕は
カピパラを抱かせてもらって
小島までじゃぶじゃぶと歩いていく。
僕に抱きかかえられたカピパラはおとなしく目を細めて夕焼けを見ている。
僕はカピパラを抱いたことを友人に自慢できるなあ、と思う。
久々にいい夢を見た。
目覚めがいい

後藤の母ちゃんとデート(笑)
というか
二人で気功系接骨医に腰痛を治しに品川へ
病院はすごい混んでいて
(ばあさんばっかり)
2時間待たされるが
治療は一分。
(さすが気功)
僕はそれほど重病ではないので
すっかりよくなったのだけれど
(骨が1センチずれているって言われた。)
母ちゃんの方は何回か通わないとね

5月13日

なにか辛いことや悪いことが起こったときに
その原因を探って
それを排除しようとするより
辛いことや悪いことを
なにか意味や目的があるものとして
メッセージとしてとらえ
それを排除するのではなく
経過させていく
体験していく
そういう感じで辛いことを流体的にとらえていく方が
21世紀的。

5月14日

高島屋に行って
ジャケットとズボンとそれに合わせたTシャツを買う
店員のお姉さんに
服を選ぶのが早いと笑われる。
そう
僕は決めるのも
あきらめるのも
早い。
(もうちょっとしつこいといいんだけどね。今後の課題)
で、問題はTシャツ
ジャケットとズボンが高いのはある程度覚悟していたが
Tシャツが7800円というのは目玉が飛び出た。
だってTシャツって普通1000円でしょ

ズボンの裾を詰めてもらっている間に
屋上のペットショップへ
アメリカンショートヘアの少年猫が
檻の中から
切ない顔をしてうつむき加減にじっと僕を見ている。
思わず、ごめんと謝る。
(いろいろな意味を込めてごめん)

散髪屋さんへ
散髪屋のおねーさんに
顔がよく焼けてますねーと笑われる。
そう顔だけ焼けているからね。
最近お昼時に散歩をするので、顔だけ焼けちゃうんだよね。
やれやれ
今日はよく笑われる日だ。

5月15日

いい気になって
ひとりで製図台を持ち上げたら
腰痛再発
とほほ
先生に一週間くらいは過激な運動をするなって
言われたのに・・

5月16日

ファックスが壊れたので
近所の電気屋に買いに行く
仕事を始めてから次で4台目
すぐ壊れちゃうんだよな、ファックスって・・
最近はメールが主な通信手段なので
さして使わないんだけど
無いとちょっと困っちゃう中途半端になりつつある機械

5月17日

医者に行っても
本屋さんに行っても
画材屋に行っても
パソコンショップに行っても
 クリーニング屋さんに行っても
どこに行っても会員にさせられてカードを渡されるので
おかげで財布はパンパンだ
(お金でパンパンじゃないところがみそ(笑))

5月18日

再び後藤の母ちゃんをつれて気功系接骨医へ
腰はほとんど良いんだけれど
胃がちょっと悪いでしょう、と指摘される
自覚症状はあまりないけれどコーヒーの飲み過ぎかな
ほとんどの病気の要因は背骨にあるそうです
背骨がまっすぐの人はほとんどいないらしい。
と、待合室で気功の先生を取材している本を見つけて
熟読する。
ぺらぺらめくっていると
ライアルワトソンとか
フリチョフカプラとか
果てはコリンウイルソンの名前まで出てきて
ますます怪しげ(笑)
でも、おれはこーゆうの好きなんだな
すべての非科学を
近代理性で切り捨てて
笑っちゃおうとする本とかよくでているでしょう
そーゆうのはあんまり好きじゃない。
何か新しい体系を作り出そうとしている人が
何を大切にしようとしているのかに目を向けないで
理論体系だけに目を向けて
現象面だけに目を向けて
理性で切り捨ててバカにしようなんて
野卑で鈍感なインテリのやりそうなこと。

白菜のニンニク漬けをつまみに
ワインを飲みながら(3リットル1800円のワイン ボトルが尿瓶のよう(笑))
夜中、友人と長電話
僕はたまに友人たちが天使に見える(ネットの友人も含めて)
こんなおいらと付き合ってくれるんだもの
(僕って結構くせあるしさ)
天使だろ、やっぱり(笑)

5月19日

ということで
後藤の弟の結婚式のため
明日大分に旅立ちます。
日本語が通じるかどうかちょっと不安ですけれど・・(笑)


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